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まただ。
下校中、背後から感じる気配。
それは俺が復学してから始まり、未だ止む様子を見せない。
俺からしたら分かりやすいことこの上ないが、手馴れた足運びに周りから不審に思われない距離の取り方。
ああダルい。今日はやけにしつこい。日に日に人数は増しているし、一体何の理由で俺を監視する必要があるというのか。
今日はAは仕事は休みだと言っていた。
Aの存在を知ってはいるだろうが、態々アイツの近くへ問題事を持っていくのは避けたい。
Aの家まで残り約1500m。
「撒くか」
方向転換し路地裏を走る。慌てたようにそれに続く足音。
呪力無しの俺を一度見失って再び見つけるのは困難を極める。
が、しかし俺の
じゃあどうするか？
「チ、やっぱりな」
飼い慣らされた呪霊を俺に向かって放る。大方、追跡型の呪霊だろう。
一定の距離を保って追って来るせいで、祓って追跡を逃れることが出来ない。
向こうは手練。祓おうと足を止めれば追いつかれる。
それにそもそも祓うための呪具を持ち合わせていない。
あ〜やらかした。やらかした。
完全に平和ボケしていた。Aのせいだ。Aといるとボケる。
この場にいないAへ悪態をつきながら足を前へ前へと進める。
クソ、しつこい。
Aの近くに呪いを持ち込む訳にはいかないのに、あと1000m近くまで来てしまっている。
どうする。柄にもなく少し焦る。
「ああ、クソが」
足を踏み出す。しつこい呪霊と術師を振り返る。
気味の悪い形をしたそれと目が合い──、
「ガ、ガギ、グゥヱィア？」
「·····あ？」
何だ、どうした。
目線の先の呪霊は辺りをキョロキョロ見回している。
まるで俺を
おかしい、どう考えてもおかしい。
俺はこんなに目と鼻の先にいるのに何故気付かない？
不思議に思いながらも気配を消してじりじりと後ずさる。
後から来た術師達も、俺に全く気付かず、見当違いな方角へと向かって行った。
「一体何が·····」
頭を悩ませながらも、兎に角帰ろうと帰路を辿る。
路地裏を抜けたそこには、見慣れた白い車体が停められていた。
車窓が下がり、その隙間から顔が覗く。
『おかえり甚爾、夕飯は何がいい？』
「·····唐揚げ、モモ肉な」
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ツバメ - 甚爾達が面白い もっと続編見たいです更新頑張って下さい 出来たら大人になった甚爾を呪詛側にわやらず何とか東京校の高専に通わせ卒後も高専術師側にして欲しいです (2022年2月23日 1時) (
レス) @page22 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！ (2021年2月16日 20時) (レス) id: edb0872f6e (このIDを非表示/違反報告)
綿(プロフ) - .さん» ありがとうございます(TT)頑張ります！ (2021年2月16日 20時) (レス) id: 797cd158c1 (このIDを非表示/違反報告)
. - とてもおもしろかった！更新楽しみに待っています。 (2021年2月6日 3時) (レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
綿(プロフ) - Ako Daitoさん» 丁寧なお言葉で、、。ありがとうございます。笑 (2021年1月6日 22時) (レス) id: 797cd158c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綿 | 作成日時：2020年12月8日 20時
