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『なに?どうしたよ〜さっきまでの威勢は。
言えるよな、なあ』





その言葉に二人はまた体を震え上がらせた。
その時、背後からナイスタイミングで歩み寄って来る甚爾。
私の肩に手をかけながら竦み上がっている二人を覗き込む。





「何か用かよ?」


『ああ甚爾、この二人が話したいことがあるんだってよ。』


「へ〜、俺優しいから聞いてやるよ。
で?なに??」


「あ、いや、そんな、話す程でもないっていうか」


「そ、そうそう」





近くで見る明らかにヤバいオーラを放ちまくる甚爾に完全に萎縮した二人。
急にヘコヘコしだして、どうにか私たちから逃げようとしている。





「ふぅん、そうかよ。
ま、話は聞いてた(・・・・・・)から明後日から仲良くしような」


「ヒッ!!」


「いや、すみません僕たち、あの、すみませんでした!!!」


『あ、逃げた』





男子生徒二人は甚爾に恐れをなして競うように逃げて行った。
ふん、クソ雑魚め。私の前で甚爾の陰口を言ってタダで済むと思うな。

甚爾は二人が逃げて行った方を少しだけ眺めた後、鼻を鳴らしてまた校門へと歩み始めた。私もその後を追う。





『なんかもっとはっちゃけたヤツいないわけ』


「いねえだろ。いてもどうもしねえし」


『あっそう』





ま、今いないならしょうがない。将来甚爾レベルにイカレ野郎が多いところで過ごせばいいっしょ。

とにもかくにも今日の目的は達成した。
あとは再び呼び出されないことを願うばかりである。





『お前、喧嘩するならバレないようにしろよ』


「それでいいのかよ大人」


『いいんだよ』





そのままグダグダ喋りながら、私たちは帰路を辿った。





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ツバメ - 甚爾達が面白い もっと続編見たいです更新頑張って下さい 出来たら大人になった甚爾を呪詛側にわやらず何とか東京校の高専に通わせ卒後も高専術師側にして欲しいです (2022年2月23日 1時) (レス) @page22 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 更新ありがとうございます!!! (2021年2月16日 20時) (レス) id: edb0872f6e (このIDを非表示/違反報告)
綿(プロフ) - .さん» ありがとうございます(TT)頑張ります! (2021年2月16日 20時) (レス) id: 797cd158c1 (このIDを非表示/違反報告)
. - とてもおもしろかった!更新楽しみに待っています。 (2021年2月6日 3時) (レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
綿(プロフ) - Ako Daitoさん» 丁寧なお言葉で、、。ありがとうございます。笑 (2021年1月6日 22時) (レス) id: 797cd158c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綿 | 作成日時:2020年12月8日 20時

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