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貴方side
ドリンクの入ったカゴをぶら下げて体育館に入った時、その事件は起こった。
「聡ゥ!!お前獅音と代われ!!」
『今ぁ!!?』
練習試合中の今、白鳥沢の対戦相手は東京の梟谷だった。
そんな中、絶賛絶好調の梟谷のエースさんに苦戦を強いられているようで、正直言ってタイミング酷すぎね。
俺心バキバキに折られる気がしてるよ。
「こないだみたくデコでスパイク止めて来い!!
脳震盪を恐れるな!!!」
『恐れるに決まってんでしょバカなの!?
鷲匠監督って割と脳筋じゃありません!!?』
「文句言うなさっさとしろォ!!!」
『強引!!!』
かなり、いや大分、いや100%強制的に俺はコート内に放り込まれた。
泣きそう・・・。
『もうヤダァ・・・ゲロ吐きそう・・・無理・・・』
「いやー!聡くん元気出して!!
ちょっとウチの弟いじめてんじゃないわよ!」
「いやこれ俺の弟ね!?
なんか梟谷のマネージャー自由すぎない!?」
「監督〜、木兎引っ込めて下さ〜い」
梟谷のお姉さん方のおかげで場が大分カオスになったけどこれ大丈夫??
ちなみにその後「俺らの弟争奪戦」が二分くらい行われた。
監督にめっちゃ怒られた。だろうよ。
「もういい!行け聡!!フクロウを叩き落とせ!!」
『動物愛護団体に殴られるよ覚』
「そういう話してんじゃないのよ!!」
どうにかこうにか試合を始められる状況に落ち着き、不安の混じったか細い笛の合図で再開した。
鷲匠監督の狙いは勿論、向こうのエースを止めることで。
今気が付いたけどばっちし対峙するようになっていた。
骨は拾って下さい。
川西先輩のサーブでスタートし、綺麗に拾われる。
問題はここからだ。
赤葦さんは後衛で、前衛は全員打てる体制。
対してコチラは俺と覚と牛島先輩で、高さはまぁまぁあるかな。
誰に上げるかわかんないけど、俺はエースを止める為にいれられたワケだからここでエースに上げなきゃ機嫌損ねちゃうんじゃない?
おたくのエースさんはかなりの気分屋で、しょぼくれると大変なんでしょ?
やっぱそこはエースとセッターの信頼関係を見せてくれなきゃあ。
止められかもだけどエースさんに上げるか、エースに上げずに後々面倒になるか。
もはや、一択しか残されていない。
絶賛絶好調のエースに対し、こちらはケツの青いたかだか背ばかりの1年坊主。
そりゃもちろん、
「木兎さん!」
そう来るよね。
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緋色(プロフ) - カフェオレマンに笑った (11月18日 16時) (レス) @page31 id: 97dd8743d7 (このIDを非表示/違反報告)
綿(プロフ) - 舞さん» 早速リクエストありがとうございます!!承知致しました!! (2018年11月20日 19時) (レス) id: 57f02aab48 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - リクで、聡が子供になっちゃってみんながメロメロに…!的な展開が見てみたいです!お願いします! (2018年11月20日 2時) (レス) id: 61de501e96 (このIDを非表示/違反報告)
綿(プロフ) - 雷雅さん» ありがとうございます!!頑張りますー!! (2018年11月20日 1時) (レス) id: 57f02aab48 (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください! (2018年10月17日 20時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綿 | 作成日時:2018年7月2日 20時