天童、弟いるってよ。【ハイキュー】

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貴方side





放課後。


俺は覚の暴挙のおかげで涙腺を崩壊させつつ軽く昇天しそうになりながら一日を過ごした。

マネージャー業はまだ初めなので簡単な仕事しかやっておらず、スポドリ作ったりタオル運んだりは中学の時もしてたため余裕のよっちゃんだ。


そんなこんなで俺の心傷も治まってきていた練習の終了間際、コーチが俺たちを集合させた。





「えー今日は夏の予定表を配る。
それで夏休みなんだが、




約二週間の合同合宿が行われる」





『･･････････････････は？』





咄嗟に低い声が漏れてしまった俺は悪くないと思う。
コーチも、「うん、いやーあのー･･･凄く、聡には申し訳ないんだけども･･･うん」と歯切れ悪くもの凄く遠回りに「頼む飲み込んでくれ」と言っている。





『いや、夏休みに合宿て、え？
何その面倒がオーバーヒートしたみたいなイベントは』


「まぁまぁ聡、そんなに拒否するようなモンでもないデショ」





覚は俺を宥めようと背中を叩く。
いや、あのね。合宿をすること自体はそんなに拒絶反応ないのよ。
問題は、





『もしも、もしもだよ？
合宿所に自販機があったとして、その中にカフェオレが置いてなかったら、恐らく俺は暫く立ち直れない』


「理由が思ってたよりも幼かった」





幼いだと？コレは俺にとって死活問題だ。
一日三本はカフェオレを飲まなきゃ俺の脳みそは回転しない。


するとそこで、鷲匠監督が立ち上がった

ゆったりとした足取りで俺の目の前まで歩み寄ると、ふぅ、と息を吐き





「心配せんでも、カフェオレは死ぬほど用意しといてやる」


『や"っだぁぁあぁああ！！！！！』





うわああマジかおじいちゃん。
ありがとう、マジでありがとう。

これで俺は合宿中に枯渇しなくて済むわ。





「「「(鷲匠監督手綱握るのウメェ〜･･･)」」」







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