天童、弟いるってよ。【ハイキュー】

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貴方side





「へ〜災難の度数が強すぎるね、聡」


『何も言えない』





あの後、なんとなく似た波長を感じて仲良くなった青城１年の国見に、入部事件を話すと核心をついたコメントをされた。
俺もそう思うよくにみん。


「でもさ本当に似てるよね、５番の人と」と呟く国見。わかる。
俺ね、いつか兄と勘違いされて刺されやしないかと不安で不安で仕方がないの。

だってさっき青城３年ご一行に「嫌いな白鳥沢メンバーは？」って質問したら満場一致で「天童」って答えが返ってきたよ。(及川さんを除く)


すると、隣からなんの前触れもなく突然提案が降ってきた。





「じゃあイメチェンしよう」


『･････････はい？』





えっ？イメチェン？なんで急に？

困惑を隠せず固まった俺を他所に、国見がどこからか金田一を呼び出してきた。

金田一の手に握られているのはワックス。





『えっえっなになになに。
急にどうした。なにそれ』


「瞬間即固め！忙しい朝も一発KO！ハードワックス！！」


『うん売り文句まで言わなくてもよかったかな？？
それで何するつもりなの国見さん？？？』


「えっなにわかってんでしょ？
イメチェンする。金田一ヘアに」


『わかってたけど何それヤダァァ！！！』


「失礼だな」





逃げようとする俺の前に立ちふさがる金田一。


あっ、終わった、俺。









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