【歌い手】都市伝説系歌い手６。【男性声優】

｛２４３｝side：天月 ページ2

全員ぽかんとする。


･･･え？は？

雅ちゃんが、怪我してると思ったら･･･Aちゃんがいきなりおかしくなって･･････Aちゃんがナイフを雅ちゃんに寸止めして･･･。
･･････え、どう言う事？？




A「いもうと、雅さんの応急手当とこのナイフお願い」

いもうと「えー･･･」

A「露骨に嫌そうな顔しないの。撫で撫でしてあげるから」

いもうと「いもうと頑張りまーす！！」




･･･いもうとちゃん、本当にAちゃんのこと大好きだなあ。
血だらけのナイフをいもうとちゃんがビニール袋に仕舞って、雅ちゃんの応急手当を始める。


Aちゃんが、「さてと」と僕達の方を見る。
その顔はいつものへらへらした掴み所のないAちゃんだ。




A「んーと･･･手っ取り早く言えばそこで気絶してる雅さんが、私と神谷さんのハグキストリック写真を流出させたりMere×××の個人情報晒したりみーを線路に突き落とした張本人。
とどのつまり、私のアンチ」

天月「アンチ･･･？」

A「うん。
さっきも、ここの住所バラされたくなかったら歌い手辞めるか消えてくれる？って言われてさー。
嫌だって言ったらカッターキャーして自分で階段から落ちた」

いもうと「証拠もバッチリ撮れたんでもうこの女、言い逃れ出来ねーですよ。
まあ逃がしゃしねーですけど」

緑川「･･･えっと、いもうとちゃんは何でここに？」

いもうと「事前に店長から聞いてたんで。
歌い手の雅って女が１番怪しいから、シェアハウスに来たらスマホで録画してって言われていつ来るか解んないからとりあえず来てみたら案の定･･･タイミング良く来てくれて。いいカモっすね」

坂田「そ、そうだったんか･･･。
でも、それなら普通にそう言えば良かったんじゃ･･･？」




確かに。

さかたんの言葉にみんな頷けば、Aちゃんはケロリとした様子で答えた。




A「いやー、ちょうどいい機会だし･･･猟奇的狂人キャラやってみたらテンション上がっちゃって」

鈴村「･･･て、テンション上がったからってあんな演技力･･･普通に怖かったんやけど？」

梶「カナトやってる僕でも怖かったよお姉ちゃん･･･」

A「てへ」




いや「てへ」じゃないでしょ･･･！！

本気で鳥肌立ったんだけど･･･！
僕もナチュラルサイコパスって言われるけど、Aちゃんってそれ以上なんじゃないかな･･･。

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