都市伝説系歌い手５。【歌い手】

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東吾「･･･いや驚いた･･･。
ブレーキをかけていた電車とは言え、かなりの衝撃だったのに意識障害や言語障害･･･記憶障害も後遺症も見られないなんて･･･まさか君、ランペジイなんじゃ･･･」

A「いや私CRISPLに感染してないし巨大化もしてないし、正真正銘人間ですけど」

東吾「はっ･･･！
まさか鵺兎族･･･？」

A「銀玉の登場種族でもないです」




あれやこれや。
ぐだぐだと精密検査なりして、あっと言う間に夕方くらいになった。

そして出た結果が、異常なし。
至って普通に健康な健常者。右顔面を強打したけど視力を失ってない･･･でも完全に回復するまでドライアイ。左足首の脱臼も治ってて、身体の所々にあった擦り傷もほぼもう治った。

病院食も、食欲があるなら普通に食べていいそうだ。ちなみに私はアレルギーとかはないからなんでも食べれ･･･あ、いやパクチー無理でアルコール苦手だった。


･･･うん、結果的には良かったんだけど･･････まあ、結果オーライか(((

そして私が目覚めて、あれこれ検査してその日の夜。




東吾「と言う事だから、あんまり無茶しないように言ってやってくださいね」

父「まんず、ありがとさまな。
壬生先生･･･本当に･･･」

母「A、おらだは帰っけんど･･･祭りん時は帰ってくんだべ？」

A「あー、うん。帰るよ」

父「んだが･･･気ぃつけで帰って来いな。
電車さは乗ったって良いけど先頭さ立って待づなよな。あど、知らね奴がら絡まったらはっ倒してでも逃げれな？」

A「うん、解ってるよー。
･･･色々心配かけてごめんね」

母「Aが生ぎってくれで、おらだはそれだけでいい。
まんず、ほんて･･･元気で居でくれればいいがらの」

東吾「･･････あの、だから無茶しないようにって･･･」




おもっきし空気になる東吾さん。

お父さんとお母さんは、これから山形に帰ると言う事で私は病院の待合室で見送りをしていた。
東吾さんは私の主治医って事で付き添ってくれてる。


･･･普段ちょいちょい連絡取ってるけど、私もあんまやんちゃしないようにしないとなぁ。

散々心配の言葉とかをかけてもらえて、お父さんとお母さんは帰って行った。



そして至って健常者と診断された私は、明日退院してオッケーになった。マジか。

中庭で奈那さんと笹山さんがデッキブラシとハタキを装備して舞台俳優顔負けの殺陣(たて)を繰り広げていた。
･･･平和だなぁ。

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