都市伝説系歌い手２。【歌い手】

｛８３｝side：そらる ページ35

始まった犬派さんの撮影タイム。

さすがに最前列だとアレだから、俺はちょっと後ろの方に居た。隣にはセンラ。


･･･俺はまふと来たんだけど、外でやってる食べ物の露店に行ったっきり帰ってこない。
センラは浦島坂田船の４人で来たらしい。それぞれ見て回ってるそうだ。
人の事言えた立場じゃないけど、暇だな()




そらる「(ああああああ今度は舌なめずりして笑ってるうううう･･･！
格好良すぎだろそこら辺に居る読モより格好いいし綺麗だし美形だぞ･･･！)」

センラ「(って思ってはるんやろなー。
けど、ほんま綺麗やわ･･･僕としてはもっと露出してて女の子っぽいんも来て欲しいわ･･･。まあわんこさんならなんでも似合うんやろけど)」

「すみませーん、髪かきあげて不敵に笑ってくれへんですか？」


パシャパシャ

カシャカシャカシャ


「右目隠して挑戦的な目で笑ってください！」


パシャパシャパシャ

カシャカシャ


「次は満面の笑み！」


パシャパシャパシャパシャ

カシャカシャカシャ


･･･さっきからポーズリクエストしてる奴の声、どう聞いても天月とluzの声にしか聞こえないんだが()
あいつら絶対居るだろ･･･そしてこの流れだと９６猫も居る。

でも･･･ああ、くそ･･･！
その一つ一つのポーズに対応してる犬派さん格好良すぎる･･･！！
スマホ画質良くてマジ嬉しい。シャッターボタン押す指が止まらない()


撮影タイムはその後、３０分くらい続いた。




A「･･･あのー、私そろそろ持ち場に戻らないと･･･相方も待ってるだろうし」

「そうですか、ではそろそr」

『犬派や、聞こえるかーい？
こっちは私が捌(さば)いとくから、好きなだけ撮ってもらって！なんならツーショットタイム入っても全然構わないから！
一般参加者のみんな！その被写体の犬派が歌ってるデモＣＤとかがａ１２で配布してるよー！！』

A「･･･はぁ〜(深い溜息)
･･･だ、そうなので･･･ツーショットタイム入ります。
あ、他のスペースとかに迷惑がかからないようにしてくださいね？」




会場に響くネコさんの声。
そしてツーショットタイムの開始を宣言する犬派さん。




センラ「お。
スタッフが急遽作った感半端ないプラカード持って来はってる。･･･ツーショット希望の人は並ぶ必要あるみたいやね」




どうします？と俺に微笑みながら聞いてくるセンラ。




そらる「･･･撮るに決まってるだろ」

センラ「ですよねww」

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