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「
まふ「、・・・ッ!?」
今まさに、そらるを殺そうとしていたまふまふが突然何かに縛られた。
それは生き物のようで、蛇が
ゆらりと
そのスラリとした長い尾でギチ・・・ッとまふまふを締め上げていた。
その拍子に、まふまふに首を掴まれていたそらるが地面にドサッと落とされる。
まふ「ッ・・・誰ダ・・・はな、セ・・・!!」
「それはこちらのセリフだ。
見ず知らずの人間や魔族が我が領域に入り込んだ上・・・その一番の騒ぎの元は闇に負けたときたものだ。弱いな、小僧」
まふ「・・・ルさい・・・ウるさイウルサイウルサイ!!!
離セ!オ前カラこr」
「私から・・・なんだ?」
ズグリ。
その場に居た全員が、身動きはおろか呼吸すら出来なかった。
喉元に触れただけで真っ二つに切り刻まれてしまう鋭利な刃物のような・・・果てしなく鋭く
その中でも、竜の至近距離に居た闇堕ちしてしまったまふまふは一際強い圧力を感じていた。
まるで自分の心臓が剣で貫かれていると錯覚する程に。
「どうした。
私から殺すんじゃなかったのか?」
まふ「。ぁ、・・・っ・・・・・・ッ・・・!」
そらる「っ・・・まふ、を・・・離せ・・・!」
「・・・・・・離せ、か。
自分の事を殺そうとしていた相手にそれを言うのか?」
そらる「それは・・・」
luz「・・・っ・・・なんも知らん奴が、口出しせんといてや・・・」
un:c「そうだ・・・!
ま、まふくんに傷をつけてみろ俺の爪が火を噴くぞ・・・!」
智久「un:cくん、僕も手を貸すよ」
Sou「・・・僕も」
勇者陣も、魔王陣も。
それぞれ全員が口々に言う。
その光景に、竜は「・・・・・・ぁーー・・・」と何やら面倒くさそうに呟いた。ため息でもつきそうな風に。
「・・・だる・・・」
ドスっ
まふ「・・・っっ!?」
そらる「まふ!!
お前・・・っ!」
「だから、ちょっと待てっての。
えーと・・・こうだっけ」
ブツブツとぼやきながら、竜は一度まふまふの腹を尾の先端で一突きしてから姿を変えていく。
しゅるしゅると縮んでいき、その姿はそらる達と変わらない青年の姿になった。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2020年1月18日 19時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
てと(サキュ)@坂田家 - ひきフェスのメンバー総出演はすっごい嬉しいです!お話もすごく面白かったです!更新頑張ってください!! (2019年6月22日 16時) (レス) id: 2ea512179a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇犬 | 作成日時:2019年6月16日 0時