＠ ページ17
３匹「「か、
書庫から１階のAの部屋に移動して、相変わらずAの膝上でベッタリ擦り寄ってるセンラを撫でながらAがソファの上で説明する。
A「うん。
魔力を宿してないフツーの犬科動物が魔界に居る時に
まあ、人間で言う風邪の諸症状みたいなものだよ。これに罹っちゃうと大体が･･･」
センラ「えへへ･･･Aちゃん、もっと撫でてや〜」
A「こんな感じに、自分より魔力が高い相手もしくは異性に必要以上に治るまで甘えてくるようになる」
志麻「な、治るまで･･･」
坂田「一歩間違えば俺もこんな風に･･･！」
うらた「･･･犬科の動物にならなくて良かった･･･」
A「何言ってんの。狸も犬科動物だよ？」
うらた「えっ」
志麻「うらたん･･･」
うらた「か、肩ぽんすんな･･･！
でもほら、罹んないように注意しとけばいいし･･･な、坂田！」
坂田「そ、そうやな！
Aちゃん、甘犬病に罹らんようにするにはどうすればええん？」
A「言ったでしょ、人間で言う風邪の諸症状だって。まあ、普通に熱が出る風邪の時もあるから風邪を引かないように体調管理を気をつけることかな。
ちなみに甘犬病を治す薬はちゃんと作れるから一応安心してね」
その言葉にほっと胸をなで下ろすうらたと坂田。体調管理をしっかりしていればセンラみたいに恥ずかしい姿を晒す事は無いようだ。
反面、志麻はほんのちょっぴり嬉しい気持ちもあった。
普段誰かに甘える姿を見せない(酔った時以外で)センラが、病気だとは言え甘えている。たまにはええかもな、と思ってしまった。
センラ「Aちゃん、Aちゃん」
A「ん？」
センラ「センラ、お腹空いた。
Aちゃんの手料理、食べたいわぁ」
A「･･･そう言えば、すっかり忘れてたけどもう昼過ぎか」
うらた「昼過ぎ･･･って、外は薄暗いけど？」
A「あー、人間界には日中に太陽が登ってるんだっけか。魔界に日中登るのは、星だよ」
坂田「星！？
星って･･･あの、夜にキラキラしてる？」
A「うん」
言うより見せた方が早いと思い、Aがソファから立ち上がって部屋の窓の灰色カーテンをシャッと開く。
するとそこに広がっていたのは、
続く (更新停止中)
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作者名：暇犬
| 作成日時：2018年5月29日 22時
