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♪〜・・・
vip「ふぃ〜・・・!
うしさせの曲はこんな感じかな。さすがに4人全員曲の声真似は無理や・・・」
A「す、凄いよ黛・・・!
歌、上手なんだね・・・っ」
vip「ぐ・・・キラキラした目を向けないで心臓潰れる・・・!
・・・っと、そろそろ時間か」
黛がたくさん歌ってくれた。
どれも格好よくて、キラキラしてた。
スマホで時間を確認すれば、ちょうど開場してる時間帯だった。
私達はカラオケを後にした。
・・・ちなみにオケ代は割り勘した。黛は嫌がったけど()
会場に到着して、くじの交換を終わらせた。
・・・楽屋招待のくじはポストカード大の招待券と交換した。
裏面に集合場所と集合時間が書いてある。
どうやらもうみんな入り始めてるみたいで・・・私達は急いで空いてたロッカーに荷物を押し込んだ。ペンライトとチケットだけを持って、黛と別れる。
ぞろぞろと入って行くみんな。整番の早い私は割とすぐに係員にチケットの半券をちぎってもらって、会場内へと入って行く。
A「(わ、ぁ・・・!)」
指定された席について、ぜんぶに釘付けになった。
す・・・ご。
手を伸ばせばすぐ届いてしまいそうな近さのステージも。そのステージの装飾ももちろんのこと、もっと凄いのは観客席。
物販列どころの騒ぎじゃない。次々に、座席が埋まっていく。365度、圧巻の人数だ。
これだけの人数が、浦島坂田船って言うユニットに会いに来たんだ・・・。
A「(・・・どんな、ライブだとしても・・・。
私は・・・・・・楽しまないように、我慢しないと)」
座席に座って、持ってたペンライトをぎゅっと握る。
周りはみんな、女の子。
かわいく化粧したり、オシャレしてる。
・・・でも、私は薬用リップを塗ってる程度。
みんなみたいに、かわいくない。
みんなみたいに、かわいい声じゃない。
みんな、みたいに・・・。
ガヤガヤ。ザワザワ。
喧騒がやまない中、私はただ一人俯いていた。
A「(楽しむのは心だけ。声には、出しちゃだめだ。
出したら・・・きっと、・・・・・・)」
フッ・・・
A「・・・!」
照明が落ちて、真っ暗になる。
それだけなのに、みんなが「きゃー!」
と声を上げる。す、すごい反応・・・。
・・・♪〜
「「・・・きゃぁぁぁあああああああ・・・ッッ!!!」」
A「っ!?」ビクッ)
流れ出したのは、確か・・・さっき黛も歌ってた・・・花鳥風月・・・?
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アメちゃん - 凄かったです!とても面白いです! 都市伝説系歌い手の方も読ませていただいています! 更新頑張ってください! (2018年3月5日 17時) (レス) id: 51f9a81287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇犬 | 作成日時:2018年3月4日 1時