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少しずつ列が進み始めて、私はハッとして流れに従った。


・・・とにもかくにも、その黛が言ってた通りに1ヶ月後にチケットが届いたのだ。

それからはあっと言う間にだった。


外出なんて自分から進んでしない引きこもりの私にとって、ライブなんて無縁なイベント。
しかもどんな何ていうユニットが出るのかすらも知らない。
解るのは、さいたまハイパーアリーナと言うとんでもなく大きな会場で開催されると言う事だけ。




A「(本当、大変だったな・・・。
お父さんとお母さんからもまさかのカミングアウトされたし・・・)」


母『A、あなた一人暮らししてみない?』

A『・・・え・・・』

父『大丈夫、一人暮らしと言っても黛の住んでるマンションのすぐ近くだ』

A『・・・や、やっぱり私・・・邪魔、なの?』

父『そんな事無い。むしろずっと実家暮らしでもいい。でも、それだとAの為にならないと思ってな・・・Aには、もっと広い世界を見てほしいんだ』

A『・・・っひ、広い世界って言われても・・・私なんか・・・』

母『大丈夫よ。私とお父さんの娘だもん。
・・・あなたの夢、叶えておいで?』


A「(・・・夢、なんて・・・・・・。
私に、叶えられる訳・・・ないのに)」




とにもかくにも、私は本当に引っ越した。
黛が住むマンションから徒歩5分以内の、マンションに。
今日で引っ越して3日目。本当に振り込まれていた交通費を使って、私は東京から埼玉へと来た。


ちなみに、無職と言う訳ではない。
ちゃんと仕事はしてる。
・・・ただ、人前に出ない仕事なだけ。

だから貯金も多くはないけどあるし、今日だってATMで少し多めに下ろしてきた。
前もって物販情報を調べておいたりした方が良かったんだけど・・・引っ越し作業に思いのほか集中してしまって、それどころではなかった。だから、一応財布には3万円入ってる。


・・・あまり高額じゃないといいな。
なんて考えながら、少しずつ自分の順番になるのを待った。



((2時間後))


「次の人、どうぞー」

A「(じ、順番きた・・・!)」




受付のスタッフに呼ばれて、私は物販ブースの一番奥の受付に進んだ。

三十分前くらいに回されてきた購入希望シートを受付スタッフに渡す。
物販情報は、看板みたいなのを見て書いた。・・・どれもかわいいのとかばっかだった。

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アメちゃん - 凄かったです!とても面白いです! 都市伝説系歌い手の方も読ませていただいています! 更新頑張ってください! (2018年3月5日 17時) (レス) id: 51f9a81287 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暇犬 | 作成日時:2018年3月4日 1時

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