都市伝説系歌い手。【歌い手】

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別に、歌うのには抵抗は無い。
そりゃ、最初は「投稿する」と言う事もあって変に緊張した。

でも何曲か投稿して･･･あれだ、５曲目のVOiCE。眞弥から「透明感出して！」って言われたやつ。
それを投稿したら、リスナーとか言う視聴者？が出来た。それからまた少ししてから、私に子わんこって言うリスナーが出来た。命名は眞弥。



と。
私が歌い手になった経緯を思い返し終えて、洗顔も終わった。水冷た･･･。



ガタガタっ･･･バタン！

･･･ダダダダ･･･

眞弥「うああああヤバい遅刻した店長に絞られるううううう！！！」

A「いてらー」

眞弥「いてきまツブヤキの通知見てねいてきまぁ！！！！」


バタンッ！


･･･眞弥さん、あんた今月で遅刻６回目だぞ。
慌ただしく家を出て行った眞弥を見送り、ボサボサ頭を軽く整えて私はのんびりと朝食を取る事にした。


白米と味噌汁。卵。終わり。
パンじゃ腹の足しにならないし。
朝ごはんって肝心だよ。


んー･･･今週の分(内職のジグソーパズル)は明日届くし、今日はオリンピック並に久々なツブヤキの確認でもしようかな。
うん、たまにはいっか。

そう思って、私は昨日の残りのご飯をレンジでチンして味噌汁も温めた。


リビングのソファに座って、朝食開始。




A「いただきまーす」




もぐもぐと咀嚼(そしゃく)しながら、スマホでツブヤキを開いた。

･･･えーと、通知は･･･うわ、９９９＋件･･･。
ホーム開いて、通知リストの１番上の数字を見て箸を落としかけた。
え･･･９９９･･･プラス？ウルトラ？


うん、凄い見たくないけど１回目にすると気になる。

卵をご飯の真ん中に落として醤油をかけて卵かけご飯にした。
･･･うん、美味しい。




A「えーと･･･？
･･･んー･･･大半が感想とかのリプとかリツイートか。あ、フォロー通知もきてる。
うわー･･･え、これ全員フォローバック？しなきゃなの？･･･萎える」




ぶっちゃけ、ガヤガヤしたくてツブヤキを始めた訳じゃない。
ただ単に、私の歌を誰かに聞いて欲しいからツブヤキに投稿してるだけ。そう、それだけ。

有名な歌い手になりたい訳じゃなくて、私の歌った歌が誰かを元気にしたり誰かを笑顔にするようになればいいなー。程度。


それなのに、いつのまにやら子わんことか言うリスナーまでついて･･･いや嬉しいけどさ。

あ、味噌汁美味い。私天才かよ()

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