Invisible suffering

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小瀧side

今日は、高校の入学式

俺が入ったのは家から少し離れた男子校


昔から何故か女子が集まって来るけど

恋愛とかより自分のしたいことを中心にしたかったから。

でも、意外と人見知りな俺にとって知り合いがいないのはだいぶ辛い…。



―新入生は体育館に集まってください―



そんな放送が流れたから体育館へと向かう

俺が着いた頃は、人もガラガラやったけど

徐々に人で埋め尽くされていった


正直、入学式は話が長くて苦手や

校長先生や学校の先生たちが体育館の舞台に立って話してるけど

ほとんど聞き流してる



「あ、あの子知ってる！」

「この学校やったんや！」



近くにおる人が何か言ってて顔を上げたとき、

周りに居る人がざわざわと話し始めた


何やろうと思ってみんなの視線を辿る


望「！！」


そこには新入生代表挨拶をする彼、

神山智洋の姿があった

あの頃より大人になってるけど、顔はあんまり変わってへん

てか、頭もええんや…。



ダンスが上手いのは今でも有名みたいや

だからみんな騒いでたんやな


入学式が終わり、教室へ戻ると俺の一個前の席に神ちゃんが座った

そういえば最初クラスに入った時、全然人見てへんかったなー。


同じクラスになれた喜びから

若干引かれてしまうほど顔がにやけてしまった

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