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あれから、店内へと入ってきた3人。どうしようほんとに。
「お、銀じゃん。」
「よっ」
角名倫太郎に呼ばれて片手を上げたその男子。ちょい待て、こいつも確かバレー部じゃん。名前は……そうだ、銀島結だ。
「ん?その子誰?」
「同じクラスのやつ。めっちゃええ子なんやで」
角名倫太郎の問いに、宮治と言い争っていた宮侑が答えた。あれ、宮侑って女子に冷たいって噂だったよね。この美少女のことべた褒めじゃない?
「初めまして、侑くんと結くんと同じクラスの村井楓っていいます!よろしくね!」
そう言って天使のようなスマイルを向けられた。ま、眩しい……!
「ああ、ツムが話しとった子か。そいつの片割れの宮治や。よろしゅう」
「角名倫太郎。村井さん始めてみる顔だね」
「あ、私、今年から編入してきたの!」
なんか自己紹介の流れになってる〜。この人達コミュ力高すぎない?人見知りはついていけないわ。
「そっちの人達は…?」
銀島結がこちらを向いて言う。ですよね、気になりますよね。
「私、小林真紘っていいます。治くんと角名くんと同じクラスだよ。よろしくー」
にっこりと笑うまひちゃん。ほらAも!とせかされて、私はしぶしぶ口を開いた。
「………A(紗那)です。この3人と同じクラスです」
ああー名前を教えてしまった…………。どうか、一日でも早く忘れてくれることを願おう。ていうか、そろそろ限界。どうにかして一時的にでもここから抜けたい。
……………うむ、仕方ない。強行突破でいこう。
私は覚悟を決めた。恥は捨てる。よし、いけ!
「4人はなんでここに来たん?」
「俺が英語の小テストで治に負けたんだよ。だから教えてもらいにね」
みんなが話している中、私はガタッと音を立てて席を立った。
「な、なんか、ナゲット食べたくなったから、買ってくるね!じゃ!」
ダッシュ!!脱出成功!!
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いちご(プロフ) - とても素敵な作品だと思います!これからも更新頑張って下さい! (2021年3月19日 23時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鎖夏 | 作成日時:2020年11月23日 6時