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先程、数学の授業中。わかならいところがあったので、後ろに座っている数学が得意な仲良しのまひちゃんに質問しようと後ろを向いた時。
「ん?」
「え何?」
私の右斜め後ろ───つまり宮治の後ろに、まさかの角名倫太郎がいた。
「ちょっと!まひちゃんの隣って角名倫太郎だったの!?」
「え、うん。そうだよ。知らんかった?」
「気づかなかった……」
まじかと笑っているまひちゃん。笑い事ではない。なんで死亡フラグが集まってるんだよ。冗談じゃない。
「やばい死ぬ。私を守って。」
「守るってどうやって?言っとくけど私、戦うとか無理だよ?」
「そうじゃなくて、バレー部2人が話しかけてきたら妨害して欲しい。」
「ごめん無理だ。そんなの怖くて出来ない」
即答されてしまった。ちくせう。
「ていうかさ、Aは嬉しくないの?あの宮治の隣の席だよ?最高じゃん。」
まひちゃんが不思議そうに聞いてきた。まあ確かにね、私だって悪女体質がなかったら普通に喜んでたよ。イケメン好きだし。
「私には、悪女体質という超ヘビー級の足枷がついてるから。」
「ああ、なるほどね。そりゃ嫌だわな。」
「イケメンを楽しめないなんて可哀想に」と言いながら宮治をガン見するまひちゃん。やめろやめろ。
ちなみに宮治も、後ろを向いて角名倫太郎と喋っている。
「でもさAは1年の時は無事に終えれたんでしょ?以外と大丈夫かもよ!」
「そうかなあ……」
「大丈夫だよ!困った時は私に言いな!!」
頼もしくにかっと笑う友達に、小さく笑みがこぼれた。可愛いんだから、もう。
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いちご(プロフ) - とても素敵な作品だと思います!これからも更新頑張って下さい! (2021年3月19日 23時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鎖夏 | 作成日時:2020年11月23日 6時