その後 ページ16
皆の所へ戻ると、真っ先にツウィに抱きつかれた。
ﾂｳｨ「Aや〜！今までどこ行ってたの？私の事ほったらかしにしてさ！！」
寂しかったんだからね！！と、拗ねている親友。
怒っているくせに、抱きつく腕は緩めようとしない所がかわいい。
A「ごめんツウィや。お詫びに一緒に歌おう。」
そうツウィをなだめていると、ぐいっと引かれる左手。
見ると、むっとした顔をしているチャニ。
そういえば、手繋ぎっぱなしだった。
ﾁｬﾝ「Aは、彼氏の俺をほったらかしにするつもり？」
A「えっ、ちょっ！！」
一気にざわつくカラオケルーム。
「どういう事！？」「付き合ったの！？」とショックを受けている女子達に、
「いつからだよ！！」「先越しやがって！！」と冷やかす男子達。
慌ててチャニを見ると、ん？と首を傾げてきたけど、絶対分かってやっている顔だ。
ﾂｳｨ「A·······」
静かに名前を呼んでくるツウィ。
いくら優しいツウィでも、ほったらかしにしている間に付き合っただなんて、怒っているかもしれない。
A「あ、あの、ツウィや·····」
ﾂｳｨ「おめでとう〜！！クリスマス当日に彼氏作っちゃって〜、やるじゃん！」
キラキラした目で自分の事のように喜んでくれる。
A「ありがとうツウィや。大好き！」
私はなんていい親友を持ったんだろう。
そう思って、ツウィに抱きついた。
ﾂｳｨ「もう、私に構ってないで、愛しい彼氏とイチャイチャしてなさい！」
と、背中を押され、チャニの体にとんっとぶつかった。
A「わっ」
離れる隙もなくすぐにぎゅっと抱きしめられた。
ﾁｬﾝ「おかえり〜Aや〜」
きゃああああああっ
黄色い悲鳴をあげる女子達。
に混ざっているツウィ。
とチャニの友達。
私はただ顔を赤くするだけ。
チャニが甘すぎてどうしよう。
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作者名：鎖夏 | 作成日時：2019年12月25日 0時
