6 ページ6
「てか、どこ行くん?」
なにも考えずに着いてきてたけどそういえばどこに行くか聞いてなかった。
途中下車したところは都会で栄えていてなんでもありそうだけどどこいくんだろ、
望「ん?ここ」
「…映画?」
着いたところは私の知ってる中でも1番大きな映画館。
ウィーンと自動ドアをくぐるとおいしそうなポップコーンの匂いが鼻をくすぐる。
え、でもどうしよう…
「小瀧くん、」
望「ん?」
「私の今の手持ち金300円…」
金欠すぎて本当最小限しか持ってきてなくて
なんだかすごく恥ずかしい
「だから映画厳しいかも」
望「大丈夫やで?俺、昨日に買ったもん」
「え?」
望「だからはよいこ!」
「わっ、」
いきなり私の手を握ってスタスタ歩いていく。
なんだか手がもどかしくて少し熱を帯びる。
望「あったあった。…よいしょ」
「小瀧くん、昨日買ってたってどういうこと?」
チケットの番号の先を探して、フカフカの椅子に深々と座る小瀧くんに問いかける。
望「ずっと行きたかった映画やってさ、人気やから念のため昨日のうちに買っといてん」
「そうなんや…、ごめん、明日絶対返すから」
望「いいよいいよ、俺が誘ったんやし」
「や、でも」
望「んー、…じゃあまた今度ご飯でも行こ?」
「…ん、わかった」
なんかちょっと男前だな、なんて思った小瀧くんの行動。
こんなことされたことないし、少し嬉しかった。
.
102人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:hima | 作成日時:2018年11月1日 21時