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望「もう大丈夫やで」
学校を出て少し進んだところでまた手招き。
少し小走りになって追いつく。
望「ごめんな?なんかあんまみんなが見てるところで一緒におるとこ見られたらまずいかなと思って」
「あ〜…、たしかに私女子の目の敵にされそう」
望「めんどくさいことしてごめんな、ほんまに」
気遣ってくれていたんだと思うと胸がほっこりした。
人気者は人気者で大変なんだな
ってか…、
「え、ちょっとまって、デートってなに?」
望「え?デートはデートやけど」
「文化祭のこと決めるんじゃないん?」
望「俺そんなこと言ったっけ?」
…あ、たしかに言われてない
予約入れてもいい?って言われただけだ
望「いつも重岡くんと帰ってるからさ?声かけられへんくて」
「あ〜、腐れ縁やからな、しげとは」
望「文化祭委員同じやしさ、仲良くなりたいなと思って」
そんな風に思ってくれてたんだと知って少しうれしくなる。
たしかに、せっかく同じ委員だし、仲良くなるいい機会かも
…あ、
「しげ」
望「ん?」
「しげに連絡せな」
電車に乗り込むなり突然思い出したしげの存在。
忘れてた、危ない危ない、
携帯…、
「あれ?」
望「どうしたん、忙しいな(笑)」
「…携帯ない、」
入れた記憶…
ない!
急いで教室を出たから忘れてきたんや
「うわ、絶対教室や…最悪」
望「もう電車乗っちゃったもんな、」
たしかに、もう引き返す元気はない
「わ〜、しげ怒るかな」
望「重岡くんになんの連絡?」
「文化祭のこと決めると思ってたから、終わったら一緒に帰ろうって言っててん」
望「あ〜、…どうする?取りに戻る?」
「ん〜、まあしげのことやし勉強に飽きて先帰るって連絡入りそうやから大丈夫かな、」
望「そ?じゃあ降りんで、ここ」
少し罪悪感に見舞われながら途中下車した。
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作者名:hima | 作成日時:2018年11月1日 21時