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神社の入り口で男4人で固まっている集団がいて。
1人、なんかすっごい背の高い人がいたから注目しちゃって
そしたら小瀧くんだった。
望「会えるかなーって思ってたからよかった!」
「ごめんなー、ほんまに今日」
望「ほんま、Aちゃん無理やったからこんな男勝りで来てしまって暑苦しいわ」
なんて言いながらもすごく楽しそうな小瀧くん。
周りにいるのはうちのクラスじゃないから同じサッカー部の子かな
望「Aちゃん、浴衣かわいいな」
「えっ?」
急にずっと欲しかった
かわいい
を言われてポッと顔が火照る。
望「めっちゃ似合ってる」
「ありがとう」
望「隣歩きたかったわー」
「それはほんまにごめんって(笑)」
いつまでも掘り返してくる小瀧くん。
だけど
「小瀧くんこそめっちゃ似合ってるで、雑誌みたい」
小瀧くんこそスラッと背が高いから浴衣がすごく似合う。
周りの女の子だってかっこいいかっこいいってすごく注目してるし。
やっぱりかっこいいんだなー、と改めて思う。
重「A行こやー」
小瀧くんと私がしゃべってることで待ちぼうけをくらっていたらしいしげが
しびれを切らしたようにごねたような声で訴えてくる。
「あ、ごめんごめん!じゃあ小瀧くん、またね」
望「おん、ばいばい!」
だから小瀧くんとは別れて屋台が立ち並んでいるところへと入っていった。
しげは子供みたいにはしゃいで
あれやろうこれやろうって
私も一緒になって童心に返って楽しんだ。
花火まであと30分ほど。
金魚すくいで勝負して
やきそばを半分こして食べて
たこやきもはふはふして食べて
2人で浴衣着て。
ずっと憧れてたようなお祭りを堪能してるけど
手を繋ぐ、ただそれだけはやっぱり達成できなくて。
だから恋人との祭りじゃなくて
幼馴染としての祭どまりなんだなあ、
なんて考えながら
「遅いなあ」
長蛇の列に並びにいったしげのトイレを待っていた。
.
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作者名:hima | 作成日時:2018年11月1日 21時