検索窓
今日:7 hit、昨日:22 hit、合計:20,092 hit

30 ページ30

お母さんも座って3人で食べていると





重「あのさ、」





と口の周りをチキンライスでほんのり赤くしたしげが話し始める。





重「どうせ一緒に祭行くんやからもうAん家おってもいい?」

「んー…、っ!よくない!」





うん、よくない

しげがいたら必死に髪の毛をセットしてるのを見られるし

絶対しげ、それに対してからかってくるし





重「え、なんで?」

「なんでも!とりあえずご飯食べたら帰って!」

重「え〜めんどいってー」

「お願い!」

重「なんかあんの?」





私があまりにも必死だから不思議に思うのも無理もないよね

だけど理由なんて言えるわけないし、

なんて言い訳しよう





「えと…、」

母「Aな、大毅くんとお祭り行くから気合い入れてセットするとこ見てもらいたくないんやって」

「ちょ!お母さん!」





ニヤニヤしながら私の気も知らないでそんなことを言い出す。

きっと私、今顔真っ赤だ





母「だって事実でしょー」





ごちそうさまでしたって食器を片付けに行くお母さん。

…、逃げられた。

2人取り残されたテーブルで私1人、あわあわしている。





「いや、ちがうねん、しげ」

重「えーちがうんや?」

「…違わないといえば違わないかもしれないけど…、」






なんか寂しそうな顔するから

違うって言えない

本当は違わないし大正解だし






「…んー、なんていうか…っ、」






だけど恥ずかしくて言えない

だけど言いたい

そんな葛藤をしながらだからなんかうまくまとまらない。





重「ふはっ、(笑)変なのー」





いつの間にか食べ終わっていた食器を重ねて台所にいるお母さんのところへ持って行くしげ。






重「じゃ、Aの言う通りとりあえず家帰るわ」





そう言って玄関へ向かう。

私はまだ食べかけだけどしげの後を追った。






玄関にいくと靴紐を結び終わったみたいで立ち上がったとこで






「ごめんな、じゃあまた15:00にね」

重「おん」

「じゃ、」





カチャンと玄関のドアに手をかけたしげは何か言いたげな様子で

出て行こうと開けかけたドアを半開きにしたままこちらを向いて






重「Aの浴衣、楽しみにしてるわ」






なんて。






また私を期待させるしげは

本当にずるい奴。


.

31→←29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
設定タグ:重岡大毅 , ジャニーズWEST , 小瀧望   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:hima | 作成日時:2018年11月1日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。