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「てかしげ、よかったん?ほんまに」
重「ん?あ、祭?」
「うん、シフト入ってたのに」
重「全然。祭、行きたかったんやろ?」
「うん、行きたかったけどさ…、」
今年も行けると思ってたからたしかにしげが行けないってなって悲しかった
だけど忘れちゃう程度の行事だったんだってわかって
もういいかな、なんて思っちゃったり、
重「けど、なに?」
「ううん、なんもない」
重「…あいつと行きたかった?」
「え?」
急に小瀧くんが出て来て困惑する。
別に小瀧くんと行きたかったわけじゃない。
だけど
しげと行きたかった
なんて言えない
重「なあ?俺と小瀧とやったらどっちと行きたいん」
「そんなこと聞く?」
重「おん、知りたい」
しげ
なんて言ったらしげはどんな反応するんだろ
また俺のこと大好きやもんな、なんて言うのかな
「うーん、…ただ祭にいきたい、じゃだめ?」
やっぱり言えなくて私は逃げた。
こうやってはぐらかしてしまうのは私の悪いクセ
重「お前なあ、」
「だって事実やもん」
重「俺はAと祭に行きたいで」
「っ、ふーん」
嬉しいくせにこんな反応
いつも後悔するくせに成長できない
重「なんかさー」
「うん?」
重「嫌やねん」
「なにが?」
重「Aがあいつと一緒におるのん」
…それって
重「なんかモヤモヤする。なんなんやろ」
「なんやろな、」
ヤキモチ
この4文字が頭に浮かぶ。
だけど
重「なんか変やわ、俺」
「いつも変やん」
重「おまっ!」
なんてあるわけない
って一瞬浮かんだ期待を消し去る。
弟がお姉ちゃんを取られたくない、みたいなやつでしょ
変な期待して傷つくのが嫌だから
「そんなん一般常識やで」
もう期待しないって決めた。
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作者名:hima | 作成日時:2018年11月1日 21時