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重「結構長かったんやなーめんどくさそう」
「うん、意外と。ごめんな、待たせちゃって」
重「すぐ終わるー言うたから待ってたのに」
ツン
て口を尖らせてご機嫌斜めなしげ。
重「明日も会議?」
「ううん、明日は…___」
“予約入れてええ?”
ハッと思い出して思わず立ち止まる。
重「ん?明日は?」
どしたん?ってしげも立ち止まって私の方を見る。
「なんか予約、いれられた」
重「…はあ?」
なにそれ(笑)って言いながら再び歩き出すしげ。
置いていかれないように私も歩き出す。
「なんか、予約入れてもいい?って言われた」
重「いや、だからどういう意味?てか誰に?」
「同じ文化祭委員の小瀧くんて子」
重「あー、あのでっかいやつか」
違うクラスでも名前が知られてるなんて
やっぱり彼の人気はすごいんだなと改めて関心する。
「うん、だけど文化祭の決め事とかしようってことやと思う、多分」
重「ふーん…」
聞いてるのか聞いていないのかよくわからないあやふやな返事で
道に落ちている小石を蹴りながら進むしげ。
なにか考え事をしている様子で少しの間、だまりこんでいた。
こういうときは何をしゃべりかけても答えてくれないから何か動きが出るまで待つ。
重「じゃあ文化祭のこと終わったら連絡な」
「…え?」
重「勉強したいから俺も残ろうと思って」
「テスト終わったとこやのに?(笑)」
重「悪いか!あれやあれ、夏休みの宿題せなあかんからな」
「へぇ〜?」
重「はあ…、だーかーらー、明日も一緒に帰るで」
ほな!
って言っていつの間にか着いていた私の家の向かいの家に駆け足で入って行った。
明日も一緒に帰るで
この一言が私にとってはすごく大切で特別で
しげの隣にいていいんだって思えて
「ありがと」
やっぱり私はしげが好きなんだなと改めて感じた。
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作者名:hima | 作成日時:2018年11月1日 21時