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「しげんとこ、クラス何するか決まった?」
重「おう、俺らんとこ劇」
高校生になって初めての夏休み前。
学期末テストも終わって秋に行われる文化祭の準備が始まり始めた頃。
「なんの劇するん?」
重「ベタやけど、ロミオとジュリエット」
幼稚園の頃から一緒にいる、重岡大毅との帰り道。
その話で盛り上がる。
重「Aんとこは?」
「こっちもベタやけどメイド喫茶。ほんま嫌やねんけど」
重「うわ、絶対行ったろ」
クラスは離れてしまったからこうやって一緒にいられるのは行き帰りの道だけ。
私もしげもなんだかめんどくさくて部活にも入らないで帰宅部を堪能している。
「じゃあ私もしげのロミオしゃーなし見に行ったるわ」
重「いや、来んなって」
「うわ、恥ずかしいんや?」
重「違うわ!A、惚れてまうで?俺がかっこよすぎて」
いつものいたずらっ子な笑顔で隣を歩いているしげが斜め上から私に目線を落とす。
「っ、絶対そんなことないし」
いつからこんなにしげは背が伸びたんだろう
昔は私の方が背が高かったのに今では私が見上げる側になっている。
そのせいで斜め上からの角度はかっこよすぎて
夕日にあたって赤く照らされてさらにかっこよくて
重「じゃあまたあした!」
「うん、ばいばい」
家の前までドキドキは収まらなかった。
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作者名:hima | 作成日時:2018年11月1日 21時