ep.3 ページ3
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合宿は自己紹介をして、レクリエーションをして、とクラスの仲を深める行事が盛りだくさんだった。
何をするときも俺らは5人固まって全力で楽しんだ。すると、あっという間に時間が過ぎて気づけば夜になっていた。
「じゃあ、夜ご飯のカレー手分けして作っていくぞ、班ごとにわかれて協力して作りましょう!」
という先生の声で夜ご飯ねカレー作りがスタートした。
流星が、おれ野菜切る!と既に洗われている野菜と包丁を持つけど切り始めた手つきは危なっかしくて見てられない。
「ちょ、流星」
と俺は慌てて流星の手を止めて、包丁を奪って、俺がきる、と流星に言った。
「うん、それがいいわ。おおにっちゃん危ない」
廉が同意してくれる。
「おれも切れるよ!」
子供扱いされたと思ったのか少し拗ねる流星。可愛い。
「おおにっちゃんははっすんと俺と一緒にお米の係しよ」
と正門が優しく言うと素直にお米をとぎ始めた。
俺と廉でカレーのルーを完成させて、流星たちが炊いてくれたお米にかける。
「おいしそー!!」
目を輝かせるはっすんを微笑ましく見てると、ルーをよそっていた俺の手と運ぼうとしてくれた流星の手が触れてドキッとした。
「??」
不思議そうな顔で流星が見てくるから慌ててお皿を渡して流星に運んでもらった。
その後、ご飯をたわいもない話をしながら食べて各自の部屋に帰る。
「ふぅーーー、なんだかんだ楽しかったな!」
という正門の言葉にそれぞれ同意した。ほんと。めっちゃ楽しい。
「温泉いこ!」
はっすんの言葉で全員温泉に行く準備を始めた。
温泉について、服を脱ごうとした時何故か俺はドキドキしていた。さっき、流星に触れた時みたいに。
流星の裸はなんだか見てはいけないような気がして、あまり見ないようにした。
他の人には悟られないように、なんでもないフリをして温泉を楽しんだ。
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作者名:恋香 | 作成日時:2022年8月10日 23時