バレー部の愛が重くて困ってます。

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「すみませーん！ちょっといいですかー！」



その呼び声に良くねえよ！！と返そうになりつつ
その言葉を飲み込むと金髪の人が
スっと手を差し出してきた。


『…なんですか？』


「…これ落としましたよ」



金髪の人からものを受け取り確認してみると
それは学生証だった。




『…！！ありがとうございます！！』


「…いえ」


金髪の人が面倒くさそうに返してきたためこれ以上長引かせないためにその場から離れようとしたが緑髪の人が私を引き止めた。


『な、なんでしょうか…』


「た、多分行く道間違えてますよ…！」




どういうこと…？




意味がわからず首を傾げるとその男の子は少し迷った後、口を開いた。


「おねえさん烏野高校ですよね？俺たちと同じ1年だと思うんですけど…」


緑髪の人がそこまで言うと金髪の人が「はぁ、」とため息をついて歩き出してしまった。


「面倒臭いから僕先行くよ」


「待ってよツッキー！！」


ツッキーと呼ばれる金髪の人がそう言うと緑髪の人は慌ててその人の後を追った。



「余計なお世話だったらごめんなさいー！道わからなくなったら俺たちに着いてきてください！ツッキーが居るので！」


「うるさい山口」


「ごめんツッキー！」



そう言って2人は去っていった。


…なんだか印象と違ったし、嵐みたいだったなあ。




それより道案内人(？)がいなくなるのはまずいな。



私も足早にその人たちの後ろについて行った。

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