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16-10 ページ37

「おー」とか「誰ー」とか色んな横槍が入りながらも、しっかり無視して言葉を続けると、リョウクの視線が私をハッキリと捉えていた。


「ヌナ、今日は来てくれてありがとう」


ヌナと言ったことで、「キャー」という悲鳴に近い声も聞こえて来た。


「出会ってから本当にたくさん色んなことがあったよね。その度にたくさん泣いて、心配し合って…今じゃ考えられないくらい距離があったりしたけど」


そこまで一気に言葉を繋げると、急に詰まってマイクを一旦口元から外す。
ファンの人達もそんなリョウクの姿を見て、静かになっていて、誰に対しての言葉なのかを把握しようとしている。


「誰がどんなことを言おうと、僕のヌナはヌナだし、それだけはずっと変わらないってあの時から今日までずっと信じてきて良かった」


言葉がかすれ、リョウクの涙声が会場に響く。
そんなリョウクを隣にいたドンヘさんが肩を抱き、キュヒョンも耳元で何か言っているようだった。
ファンの人達から泣くなコールが始まって、私の目からも涙が零れた。

いつだって私のことを考えてくれて、本人の私より先に気持ちを感じて心配してくれて、泣きそうな顔で私の側にいてくれたリョウク。
抱きしめて、安心させてくれて、愛してくれるリョウク。


「…あー、ごめんなさい。もっと言いたいことはたくさんあったんだけど…ヌナ、愛してる。これからもずっとヌナは僕のヌナだよ。だから、ヌナもずっと僕を愛してね」


少し静かになってしまった会場の雰囲気を変えるように、リョウクは笑って、頭上でハートを作って私に手を振った。
涙でリョウクの姿は見えず、言葉も返せないけれど、精一杯頷いた。
オンマとジョンスのオンマが肩を抱いてくれて、我慢できずにオンマの胸の中で更に涙は溢れた。
オンマも同じように泣いていて、私の背中を擦ってくれた。

会場がいつのまにか拍手で包まれていた。

私達のことをよく知ってくれているジョンスも涙声になっていたけど、まとめてくれて次のメンバーへと話を進めてくれた。

私のせいでリョウクがよく言われていないことなんて、わかっていたのにリョウクは自らの苦しみよりも私の苦しみを全力で受け止めてくれた。
それなのに離れていく私の姿を見て、更に苦しい想いをさせた。

リョウクの姿をメディアを通して見たくないと、遠回しに言ったあの日から今日まで信じて待ってくれて、本当にありがとう。
ようやく私達は今日本当に家族になれたのかもしれない。

オンマの温もりを感じながら、そう思った―。

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設定タグ:SUPERJUNIOR , キュヒョン , リョウク   
作品ジャンル:恋愛
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ひきゅ(プロフ) - あゆさん» あゆさーん!ありがとうございます(*^^*)しかも最初から読んで頂いている貴重な方ww早くもコメント頂けて、嬉しい限りです(>_<)カモフラージュものんびりとやりますが、お付き合い頂けると幸いです\(^o^)/これからもよろしくお願いします! (2014年6月25日 22時) (レス) id: db3011806f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます!最初から読んでる人、ここにいます!笑 カモフラージュもとても大好きです!これからも頑張って下さい! (2014年6月25日 18時) (レス) id: 52c9723756 (このIDを非表示/違反報告)
ひきゅ(プロフ) - あゆさん» 4まできてしまいましたー!ww長いことお付き合いありがとうございます(*^^*)ノロノロ運転ですが、頑張りますー\(^o^)/ありがとうございます♪ (2014年4月21日 22時) (レス) id: db3011806f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - おおっ、ついに4まできたんですね!楽しみにしてます、頑張ってください(*`∀´*) (2014年4月21日 21時) (レス) id: 52c9723756 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひきゅ | 作成日時:2014年4月21日 21時

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