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「ところで、ヌナ」
「何?」
体操座りにクッションを手に取り、ぎゅっと抱えて頭を預けながらリョウクを見る。
「キュヒョンとまたケンカしたの?」
「またとは何よ」
「最近多くない?問題も多いけど」
「リョウク全部知ってるの?」
「内容は知らないけど、態度でわかるでしょ」
「そっか」
実はあの夜、そのまま眠りについたはいいけど、次の日の朝ぎこちなく見送って、ちゃんと話はしていない。
連絡は取り合っているものの、当たり障りのない内容だし、お互い時間も合ってないから、まともな会話をしている気分にもなってない。
「私が余計なこと言っただけ。キュヒョンは悪くないの」
「何言ったの?」
「リョウクに聞いたことをつい口からポロリと…」
「え、あの飲み会?」
「直接その話はしてないんだけど…」
「キュヒョナのこと責めたの?」
「…うん」
「ヌナ、馬鹿だね」
「ハッキリ言わないでよ」
「でも、ただのヤキモチでしょ?」
「そうだけど…」
「そんなの気にしてたらキリないって言ったじゃん。しかも今更だからね。ヌナが知らなかっただけで」
「そうだけど、つい…」
「ヌナは、ヌナなんだから」
「…ヌナだって、ヌナになりたくてなったわけじゃないもの」
「そんな屁理屈言って!」
私が大人になれと言わんばかりのリョウクの言い草に、いじけてしまう。
わかってるんだけど、わかってても、ついていけないだけじゃない。
だって、浮気してもないのに、ましてやする気もないのにあんなに責められたら、つい言い返しちゃうじゃない…とはリョウクには言えない。
「あーもう、だから知りたくなかったのに!」
「それくらい一般の人でも同じなんだから、わかるでしょ?付き合いが大事って言うじゃん」
「でも、一般人なら現場に行ったかのような写真を見ることはないでしょ?」
「だから、それが屁理屈だって言ってるの!そんなんじゃ、キュヒョナとなんて付き合えないよ」
「そんな言わなくてもいいじゃない!」
クッションに顔を埋めると、首を振りながらグリグリと顔を擦る。
自分の大人になれない対応にイライラする。
弟のリョウクにこんな当たるのも本当は恥ずかしいのに、口から次々と言葉が出てくる。
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ひきゅ(プロフ) - あゆさん» あゆさーん!ありがとうございます(*^^*)しかも最初から読んで頂いている貴重な方ww早くもコメント頂けて、嬉しい限りです(>_<)カモフラージュものんびりとやりますが、お付き合い頂けると幸いです\(^o^)/これからもよろしくお願いします! (2014年6月25日 22時) (レス) id: db3011806f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます!最初から読んでる人、ここにいます!笑 カモフラージュもとても大好きです!これからも頑張って下さい! (2014年6月25日 18時) (レス) id: 52c9723756 (このIDを非表示/違反報告)
ひきゅ(プロフ) - あゆさん» 4まできてしまいましたー!ww長いことお付き合いありがとうございます(*^^*)ノロノロ運転ですが、頑張りますー\(^o^)/ありがとうございます♪ (2014年4月21日 22時) (レス) id: db3011806f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - おおっ、ついに4まできたんですね!楽しみにしてます、頑張ってください(*`∀´*) (2014年4月21日 21時) (レス) id: 52c9723756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひきゅ | 作成日時:2014年4月21日 21時