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向かい合ってソファーに座る。

私の家について、いつもならお茶しながら話すリョウクと今日はすぐに座って話し出した。


「ヌナ、僕たちの次のワールドコンサートに来てくれない?」
「え?」
「ソウルが一番最初になるんだけど」
「うん、もちろん行くよ。ううん、行きたい」


頷きながらドキドキして、そして、とうとうこの日が来たんだと思った。
大袈裟だけど、リョウクが初めて私を誘ってくれて嬉しく思えた。
もちろん今まで自分で拒否を表に出してたから、優しいリョウクは分かっていてくれたけど、今回は違う。


「ヌナ、来てくれるの?」
「もちろん!」


笑顔で即答すると、リョウクの表情が一気に緩んだ。
緊張していたのかほぐれたように見える。


「良かった…あんなことがあったから今回までやっぱり無理とか言われたら、どうしようかと思ってたんだ」
「まさか。リョウクを裏切るようなこと今更しないよ」
「裏切られたことはないけどね」


そう言ってくれるリョウクのそばに行くと、軽くハグする。


「ありがとう。誘ってくれて。リョウクがみんなの前で歌う姿を見るのも、歌声を聴くのも凄く楽しみにしてる」
「ヌナ…」


背中にリョウクの手が添えられ、力を込めてハグを返してくれる。


「それに、キュヒョンの歌声も生で聴くの楽しみ」
「…それ、今必要ない言葉だよ。取り消して」
「何でよ」
「僕が今ヌナに話してるんだからね!キュヒョン、今いないのにそんなこと言わなくていいから」
「はいはい」
「Aヌナ。僕は至って真剣だから」
「わかってるってば」
「全然わかってない!」


私から離れると、リョウクは私の両腕を掴み、揺らしながら「キュヒョンのこと持ち上げるのはキュヒョンの前だけでして」と訴える。
リョウクの愛情を苦笑いしながら受け止めると、納得しないリョウクはしばらく私の腕を離さなかった。


「あ、リョウク。それってリナちゃんと一緒に観てもいい?」
「リナちゃんと?」
「うん、ダメ?」
「…ヌナ、オンマと行かないの?」
「もちろんオンマと行くよ。皆さんに挨拶はオンマと一緒に行った方が心強いし。それとは別での話なんだけど、コンサート自体はリナちゃんとも一緒に観たいなって」


リョウクの表情が厳しくなる。
リナちゃんのこと、本当はどう思ってるんだろう。
そんなことが頭を過ぎる。

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設定タグ:SUPERJUNIOR , キュヒョン , リョウク   
作品ジャンル:恋愛
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ひきゅ(プロフ) - あゆさん» あゆさーん!ありがとうございます(*^^*)しかも最初から読んで頂いている貴重な方ww早くもコメント頂けて、嬉しい限りです(>_<)カモフラージュものんびりとやりますが、お付き合い頂けると幸いです\(^o^)/これからもよろしくお願いします! (2014年6月25日 22時) (レス) id: db3011806f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます!最初から読んでる人、ここにいます!笑 カモフラージュもとても大好きです!これからも頑張って下さい! (2014年6月25日 18時) (レス) id: 52c9723756 (このIDを非表示/違反報告)
ひきゅ(プロフ) - あゆさん» 4まできてしまいましたー!ww長いことお付き合いありがとうございます(*^^*)ノロノロ運転ですが、頑張りますー\(^o^)/ありがとうございます♪ (2014年4月21日 22時) (レス) id: db3011806f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - おおっ、ついに4まできたんですね!楽しみにしてます、頑張ってください(*`∀´*) (2014年4月21日 21時) (レス) id: 52c9723756 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひきゅ | 作成日時:2014年4月21日 21時

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