1球目 ページ3
リョーマ「……(ウズウズ」
桃城「どうした?越前。今日ずっとうずうずしてるけど、なんかあったのか(ニヤニヤ」
今日に限ってずっとうずうずしているリョーマに桃城がみんなを代表して訊いた。
リョーマは桃城の方を向いて
リョーマ「いや、なんでもないっす」
と言ったが、緩んでいる表情は隠せていない。
桃城だけでなく、菊丸も不二までリョーマのところに集まった。
菊丸「にゃににゃに〜?おチビなんかあったの〜?」
不二「(クスッ越前凄く嬉しそうだね」
菊丸と不二まで来てさすがのリョーマも少し慌てた。
リョーマ「いやホントに…「リョーマ」
リョーマが困ってると、男とも女とも区別のつかない中性的な声が聴こえた。
みんなが声の聴こえた方を見ると、黒いジャージの長袖上下につばが黒のキャップを被った男子?がいた。
キャップのせいで、顔はよく見えない。
リョーマ「あれ?まだ向こうにいるんじゃなかったの?」
A「…アメリカ、つまんなく、なった。だから、こっちに、戻ってきた」
リョーマが頭にクエスチョンマークを浮かべながら、その男子に歩いていった。
男子はかなり不自然な言葉の切り方で淡々と話している。
リョーマ「あっそ。でもその格好、暑くないわけ?」
A「…なんで?」
リョーマの呆れた声に男子は首を傾げて不思議そうに答えた。
リョーマと男子の会話に我慢出来なくなった桃城と菊丸が騒ぎ出した。
菊丸「おチビこの子誰?!俺知らないんだけど?!」
リョーマ「そりゃ教えてませんし…」
桃城「隠し事はいけねーよ。いけねーよなぁ」
リョーマ「いや隠し事をしていた訳じゃ…」
桃城と菊丸の質問攻めに若干戸惑っているリョーマを見ていたA。周りの人もかなり関心があるみたいで、リョーマを助ける者はいなかった。
A「…個性的な、先輩たち、だね。
…凄く、楽しそう」
と言ってAは小さく微笑んだ。
その仕草が妙に女の子らしくて、今度は周りの部員が戸惑った。
全員「「「「(なんだこいつすげー可愛い)」」」」
A「…??」
リョーマ「…んで、家分かんの?」
A「…(フルフル」
リョーマがAに言うと、Aは静かに首を横に振った。
言葉が少ないAだが、リョーマとの会話ではこれで成り立ってしまう。
不二「…ところで君と越前の関係は?(黒笑」
リョーマ「(ビクッ!!えっと…」
不二の黒い笑みにリョーマはタジタジだ。
文字数…
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アイ - 続きが楽しみです! 更新頑張ってください♪ (2016年4月10日 15時) (レス) id: d703658882 (このIDを非表示/違反報告)
星月?*.。☆(プロフ) - 大丈夫ですよ!!ありがとうございます!!面白そうだと言っていただけて嬉しいです!!更新頑張りますね!! (2015年9月14日 5時) (レス) id: 37e93e24da (このIDを非表示/違反報告)
スピカ - こんな時間にごめんなさい。とても面白そうです!続きが楽しみです!! (2015年9月14日 2時) (携帯から) (レス) id: 3f8244a9f4 (このIDを非表示/違反報告)
星月?*.。☆(プロフ) - ゆんさん» 有難うございます!!!!面白いと言ってもらえて嬉しいです!!! (2015年9月5日 21時) (レス) id: 37e93e24da (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - こんばんわ。はじめまして お話がすごくおもしろいで、ユニークです。笑つづきたのしみです。次の更新をたのしみにしています。 (2015年9月4日 0時) (レス) id: 42c7b2a742 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:star moon | 作成日時:2015年7月12日 22時