126話ですよ。 ページ43
『引継部からだ…。私何かしたっけ。』
ダメだ。やらかした記憶はないのに何かをしでかしたとしか思えない。帰還命令かな、それとも解雇命令?!何もしてないよ私…。
恐る恐る中身を見ると紙が2枚。1枚は手紙でもう1枚はお札。ますますわかんなくなってきたぞ。
『えーっと、内容は…。10番へ。包丁のことを
わーい。その札だったんだー。助かったー。
え?追伸??書いてあったっけそんなの。いやいやいや冗談ですよ。はい。すぐ書きます送ります。
『でも、ひとまずは包丁藤四郎様を戻さないとね。』
私は鍛刀部屋に向かい包丁を拾って顕現部屋へ。通称は違う名前なんだけど、引継部は滅多に使わないから名前覚えてないんだ。
蛍「何かするの?」
『あぁ、蛍丸様。包丁藤四郎様を顕現しに行くんですよ。』
ひょこっと部屋から顔を覗かせた蛍丸。超可愛いってのは置いといて。
蛍「え?でも、顕現はしないんじゃなかったっけ。」
『まぁ、しないことの方が多いですけどね。これは稀にあるやつです。見つけてしまった人が顕現する。そう決められているんですよ。』
普通の審神者が顕現するのとは少し違うんだけどね。
蛍「俺、見てみたい。」
『面白いものじゃないですよ。』
蛍「俺出陣ばかりだったから刀が顕現されるところ見たことないんだ。」
愛「オレは見たことあるけどな!」
蛍丸の後ろからまたまたひょこっと顔を出した愛染。可愛いなぁ。頭撫でたいなぁ。あ、ダメダメ。理性を保って私。
『審神者の方が顕現するのと役人が顕現するのと違いはありますけどそれで良ければ…。』
蛍「やった。」
蛍丸はすっと立ち上がり、私の横へ来て包丁を持ってない方の手を握ってきた。やめて。私のHPはもう既に0に等しいの。これ以上可愛いことされたらマイナスになっちゃう。
でも、手すっごく暖かいな。子供体温ってやつかな。冬にちょうどよさそう。
『で、では行きましょうか。』
蛍「うん。」
そう言ってブンブンと握っている手を振る蛍丸。もう、私幸せ。
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光莉(プロフ) - 彼方さん» あの頃の10番はきっと疑わない性格だったんでしょうね....。少し走ってしまってちょっと読みにくい文面になってしまい申し訳ないです(´・ω・`)またこの辺りは本編で触れたいと思ってるのでその時にはもっと詳しく書けるようにします!応援ありがとうございます! (2019年5月23日 7時) (レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - 流れるようにブラックな部署に配属された10番さんが哀れな様なちょっと面白いような。これは逃げられませんね。でも人事の目は正しかったんだなと今までのお話読んでてよくわかるのて、良かったです!10番さん光莉さま、お身体に気をつけて、これからも頑張ってください (2019年5月22日 20時) (レス) id: 90eb996ab4 (このIDを非表示/違反報告)
光莉(プロフ) - 彼方さん» コメとリクありがとうございます!入社のお話はいつか書きたいと思っていたのでリクを頂きとても嬉しいです!ブラック会社云々はどうだったんでしょうね...?公開まで今しばらくお待ちください! (2019年5月15日 8時) (レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - はじめまして。一気読みさせていただきまして、とても好きな作品だと思いました。丁度リク募集中とのことで、図図しいですがリクエストさせていただきたいです。10番が引継部に入社?した時のお話とか読んでみたいです。まだブラックな職場とは知らないのでしょうか。 (2019年5月13日 15時) (レス) id: 90eb996ab4 (このIDを非表示/違反報告)
光莉(プロフ) - iceblast5さん» ありがたいお言葉ありがとうございます!ゆるゆると更新していきますが、頑張ります! (2019年5月2日 11時) (レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光莉 | 作成日時:2019年5月1日 14時