【刀剣乱舞】引継ぎさん その3

番外編その1ですよ。 ページ18

これは、10番が10番になる前のお話。
(彼方様リクエストありがとうございます。)

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『うわぁ。やっぱりでっかいな……。』


私の名前はA。無事大学を卒業し、就活上超最難関の「時の政府」になんの奇跡か雇用され、今日は社会人1日目。入社式である。


『えっと、会場はビル15階右手側にある会議室か。』


このビルディング(笑)は計60階建てという超高層ビル。日本ギリギリ最高の高さでっせ。でっかいでっかい。


「あ、君も今日から？」


エレベーターに乗り込んだら先に乗ってた人が声をかけてきた。見た目すっごくチャラそうだけどこれあれだな。社会人デビューってやつだな。


『あぁ、まぁ、はい。』


「やっぱり？！誰もいないから俺てっきり遅刻したかと……。」


『まぁ、ギリギリですよね。私もビルの中で迷子ってたらこんな時間に。』


「やっぱりギリギリなんだぁ。」


『でも、エレベーターこれ以外にもあるし。もしかしたら私たちより遅い人いるかもだし。』


あからさまに落ち込むから何故かフォローしてる。なんで、わかんないぞ。


ポーン。と音がなり、どうやら15階に着いたようだ。右手側の会議室。なんとこのフロア、右左にある会議室しかないようだ。フロアの無駄遣いや…。しかもよく見たら2フロア使ってるってやっば。


会議室手前に受付があってそこで本人確認等を済ませて中に入る。すっごく広い会議室なのに、新入社員席にはまだ30人も座っていなかった。


『あの、人数少なくないです？』


「あれ？もしかして定員覚えてない感じ？」


定員とは……？私は大学にちょうど時の政府の求人募集が来てたから儲けるために受けたようなもんだし。なんなら給料とボーナスの欄しか見てないし。あれ？これまずったか？


「見てないみたいだな…。今年の定員は30名。今席に座ってるのは28名で残りは俺らだけ。要するに、俺らが1番最後ってこと。」


『へぇ……。てことは早く座った方がいいってことですね？』


「そゆこと。ほらさっさと座ろうぜ。」


私たち二人は空いているところに急いで座った。すると、座った瞬間にバン！と明かりが消え、そしてステージ上にスポットライトが当たった。
ちなみにこの会議室は某高校のデカい講堂みたいな感じで会議室というかコンサートホールみたいな？もう、みたいなみたいなばっかりで何言ってるかわかんない自分。

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