【刀剣乱舞】引継ぎさん

7話ですよ。 ページ9

手入れ部屋は刀剣破壊部屋にジョブチェンジしたのかなっていうくらい汚かった。無心で掃除する。夜明けまであと4時間はある。急がねば。


『妖精さーん。生きてますかー。』


掃除があらかた終わり(早いとか言わないで)後は妖精さんを呼ぶだけ。多分、力尽きてるのかな。


呼ぶだけでは反応しないようなので、霊力も送ってみる。


『治れー。治れー。』


すると、ひょこっと妖精さんが現れた。私の顔を見てハッとして出てきた。


「.*･ﾟ(*º∀º*).ﾟ･*.」


かわいすぎでしょ。知ってた。



『妖精さん。ここに刀剣男士が来たら手入れをしてあげてください。今この本丸には審神者はいないので、私の霊力を使っていいです。資材もたんまりあるので使ってください。』


そう言うと妖精さんはうんうんと頷いて腕をまくった。かわいい。


『おっと……もう日の出か。』


もう起きてくる頃だろうな。早々と退散しなくては。

妖精さんに別れを告げ離れに戻る。おじいちゃんズは早く起きてきそうだなー。急がなくちゃなー。


そそくさと帰る。無事見つからなかったようだ。入口に「手入れ部屋は掃除完了しました。」と紙を貼り、離れに籠る。




『さて、記念すべき二日目。何をしようかな。』


そういえば、こんのすけはどこにいるんだろう。本丸に来てから見当たらない。覗いても見えない。審神者の仕業かなー。



『……仕事するか。』


引継部で出来なかった仕事を持ち出して引継ぎさん中にやる辺り私は社畜なんだろうなーと思いながらもノートパソコンを触る。


ガタッ


『！？』


なにか音がしたぞ。近くに刀剣男士は来ていないはずなのに。怪奇現象か。

周りを見渡す。


『あ……もしかして……』



離れの掃除中どうしても開かなかった押し入れがあったのを忘れていた。あの時はめんどくさくてパスしたんだっけ。


きっと呪いの類で締め切ってるんだろう。もしかしたらそこにこんのすけがいるかもしれない。



『よし……。呪い系は不得意だけど頑張りますか……。』


その押し入れは確か寝室にあったはず。怖くて寝室は使ってないけど。



嫌々ながらも寝室に向かった。

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