嫌いだったはずだ【桃黄】

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さとみside


あー、ねむ。


授業サボって正解だったわ。



ここ屋上だし、日光浴びながら寝てもいいかもな。


さ「おやすみ…」



目を瞑ろうとした瞬間、屋上のドアが勢いよく開いた。



さ「え？！」


ドアの方を見てみると、黄色い髪が見えた。


さ「アイツじゃねえか…」



アイツは、こちらにズカズカと足音を立てて来た。


る「まあた、授業サボってるんですか？！」


さ「お前も、今ここにサボりに来てんじゃねえか」



る「はあ？！勘違いしないでくださいよ？！

　 先生に連れ戻してこいって言われてきたんです！！」



さ「優等生さんは辛いですねえ」



る「つべこべ言ってないでさっさと行く！！」


…鬼の角生えてね？


大丈夫かよ。


ていうか、自分の身の危険心配した方が良さそうだな。



さ「へえへえ、行きますよ。その代わり授業で寝るかんな」


る「赤点回避できるのなら別に、」



さ「…」



無理だわ。


赤点なんて日常茶飯事。



今頃回避とか言われても無理。



さ「寝ます」



る「じゃあ、僕が隣の席行きますね。見張ります」



さ「はあ？！」


嫌だわ！！とかいう否定は、意味もなく、



教室に着くなり、隣の席に座られた。




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