Delusion Dark Pot 5

その2 ページ22

山田side



こそこそといのちゃんと大ちゃんが帰り


楽屋の中にはオレとちいちゃんだけ。



あぁぁぁぅぉぉぉおっ！！！



オレのバカ！バカバカバカバカバカバカっ！！！



ちいちゃん激怒してるじゃん！



目も会わせてくれないし


どす黒いオーラ放ってるしさぁ(涙)



………まぁ、オレのせいなんだけどね



ポロっと口からなんででるのぉ！？



許してくれるかなぁ(涙)



ちね「…………すけ。」



「へ？」



ちね「涼介。」



「ど、したのちいちゃん………？」



ちね「なんでGPSつけてたの」



冷たい声で、呆れたような声で

ぼそ、とちいちゃんはつぶやいた



「そ、れは…………」



ちね「…………。」



“言え”と言わんばかりに
オレを見つめてくる


うぁ、可愛いっ………



そんな瞳で見つめられたら

言わなくちゃいけませんね！



「心配だったの。」



ちね「？」



「ちいちゃんさ、とんでもなく
可愛いし、小さくて愛らしいしから

誘拐されないか、変な人につれてかれてないか
あぶないとこに行ってないか怖いの。
心配で心配でたまんなくて


……………つけちゃいました。」



ちね「っ、………わ、けわかんないしっ///」




キツい言葉を投げ掛けては来るけど




…………顔が赤くなってる



「だからね、本当にごめん。
心配しすぎだよね、ごめん
ちいちゃんが好き好きでたまんなくて
心配で、心配でなの。」



そうやって

瞳を見つめ続けながら言うと



ちね「っ、ぁぁぁあっ……！」



え、ちいちゃん！？



なんで泣き出したの！？


ちね「っ、そんなこ、言われたら、さっ
ゆるさな、わけに、いかないっ、じゃ！」



ぼたぼたときれいな瞳から涙をこぼしながら
泣きじゃくる。




ちね「りょ、すけなんか嫌いっ、て
思った、のに、好きで、いちゃう、じゃんっ、」



泣きじゃくるちいちゃんが
愛しくて、可愛くて

ぎゅぅっ……と思いっきり抱き締めた



ちね「りょ、すけのば、かぁ……っ！」



「ごめん、ごめんね。ちいちゃん」



そう言って頭を撫でると
すがりつくように抱きついてくる



ちね「ばか、ばかぁ……！
ゆるし、ちゃう、じゃんっ………。」



ちょっと待って、可愛い、可愛い
とにかく可愛いんだけど。



ちね「ふぇ、りょ、すけぇ………んっ」



耐えきれずにいきなりキスをすると



たどたどしくも
ちいちゃんから絡めてきてくれた



ちね「んぁ、…………ふ。っあ……」



ぷは、と顔をはなすと、そこには
顔を真っ赤にする可愛い姿。



あ、やばい。



我慢できねぇわ

その3→←じーぴーえす　inar+ymcn

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す