Delusion Dark Pot 5

その3 ページ13

薮side



にやっと光が笑ったあとに
動き出したバイブ。



そこまで強くもないし
なんとか我慢できるかな………と
思ったときだった



「っ、ひゃんぅっ！？」



何、あつい。あつい。



いきなり下半身に熱が集まっていく感覚がする



「ん、………んぁ、っ、う……」



ぴりぴりとした痺れが走り


どんどんあつくなっていく。



「ひ、かぁ！お、ま、なにし……た！」



ひか「え、なに。そんな口きいていいと
思ってんの？」



ゾッ、とするような冷たい声で

それでいて楽しそうな顔で言われ



背筋にぞくぞくとしたものが走る



ひか「まあいいや。」



そう呟き、ひょいと持ち上げられ
ベッドの上に下ろされ
壁にもたれかかるような形になった



「なに、すんだよっ！」



ひか「煩いなぁ………」



ぐるぐると後ろで手を固定され

足もＭ字に固定される



なんなんだよこの変態野郎！！



今日オレ別に、お仕置きされる
ようなことしてねーぞ！？



ひか「ん、よしオッケー！」



首輪の紐の先端をベッドの端に結ばれ

ほとんど身動きがとれない。



シーツに擦れただけで



「ん、ぁ………っ、」



なんて気味が悪い声が出るから
動きたくもねぇけどさ



とにかくあつい、あつい。



ひか「じゃあ薮、オレに服従する気に
なったら呼んで？」



「は、あぁっ……ぁ？」



ひか「じゃーね！」



そう言うと光はどこかへ消えた。



あのくそがぁ！！！！！



ああもう！！どーしたらいいんだよ！！



服従なんてしたくもねーよ！



アホ！バカ！！クズ！！！



なんて思ってても
どんどん体はあつくなるばかりで



バイブも止まる気配が微塵もなく



大人しく喘いでいるしか出来ない。



「ん、………っうぁ、ふ、……」



もう嫌だ。
なんで光こんなことばっかすんの？



光のばか、嫌い。








……………にはなれないのが辛い。




なんだかんだ言って
どんなに酷いことされても
嫌いになれないし、ならない。



でもＭってわけじゃないんだもんな……


別に好きじゃないし。



じゃあなに？



Ｍじゃないけど

どんなに酷いことされても
嫌いになれないってなんだよ。



何されても好きだし
大好きなんだよなぁ………



なんてことをもんもんと考えていると



急にバイブの動きが早くなった



「っ、ぁひゃ！んん、っあぁ…………」



どんどん脳内が快楽で占められていき


さっきみたいなことを考える余裕も
なくなっていく

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