Delusion Dark Pot 2

その3 ページ9

＜山田家にて＞



知念side


涼介のばーかばーか
何だよあんなに圭人と仲良くして！

別に仲がいいのは良いけどあんなにはイヤだよ………


やま「ちいちゃん何でそんなに不機嫌なの？」



嫉妬した……って言うのはなんかムカつくし
涼介に負けたみたいで嫌だから言わないでおこーっと！



「別に？何でもない」



やま「嘘、何でもないわけないじゃん」



「だから何でもないって！」



……ちょっとまって
何でぼくどんどん壁際に追い詰められてんの！？


そしてまぁ……世間で言うところの壁ドンの状態になった

しかも涼介の顔は、ぼくの顔の10cm前にある

恥ずかしい！近い！


「り、涼介やめて。顔近い」



うっ……話すたびに唇に当たりそうでドキドキする…



やま「ねぇちいちゃん……
もしかして…嫉妬してくれたとか？」



涼介が話すたびに息がかかってくすぐったいし、恥ずかしい



「は？嫉妬なんてするわけないじやん」



そう言って身をよじり、逃げようとするけど
涼介は全く離してくれない……



やま「本当のこと言わないと……ね？
分かるでしょ？」



耳元での小声が普段よりちょっと低くて、イケボだし
声が漏れそうで辛いんですけどっ……



「んっ……」



やま「もう一回だけ聞くよ、嫉妬したの？」



なに、こんなに涼介ってＳっぽかったっけ？


なんかゾクゾクする……
ちょっと怖いけどかっこいい……



やま「ん？」

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