Jumble of Stories [JUMP×JUMP]

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家に帰ると、光がいた



ひか「おい薮！こんな遅くまで
どこいってたんだよ！！」



あぁそっか、朝帰りって初めてかもだからね



「ごめんってひか……」



急にぎゅぅっと体を抱き締められた



ひか「本当に心配したんだからなぁ……」



「ごめって、ね？」



今回のはオレが悪いし光の腰に手を回すと


………ふわっと一瞬
少しだけ、ほんっっの少しだけ
ふわっと光じゃない香りがした



あ、この香り、知ってる



…………○○だ



そーだね、確か昨日
○○ご飯食べにいくって言ってたもんね



抱いたんだ



一瞬だけした香りも全くしないし、その代わり
酒の香りがする



もしかして、コイツもか？




………




hk.side



ぎゅぅっと薮を抱き締めると、ふわっと一瞬だけ
山田の香りがした



あぁこいつ、抱かれたな



ほんの僅かに腰をかばう歩き方も

情事後はいつもは若干垂れた目が
とろーんとした完全な垂れ目になるのも


いつも見てるからさ、分かる



ふつふつと嫉妬心が沸き上がるけど
オレも昨日、酔っぱらって○○とヤったからな………



というかコイツ、分かってるだろ
オレと○○がヤったってこと



その証拠にちょっと目を見開いて固まってるし



ごめんね、薮


でも、オレが愛してるのは薮だけ


○○とは酒に酔っぱらいすぎただけのこと



そんな思いをこめて、回した腕に力をこめ



「愛してる」



と耳元で呟くと



ポロポロと涙をこぼしはじめた



やぶ「ごめっ、ごめんっ………」




……………




yb.side



黙って、隠してくって決めたはずなのに


涙がポロポロとこぼれ落ちる



多分、オレが光が○○とヤったことが
分かったように

光もオレと山田がヤったこと、分かってるだろ



それでも、それでも愛してるって言ってくれる

光の残酷で悲しい優しさが胸へ突き刺さる



あぁ、これだけは伝えなくちゃ



「オレも、オレも愛してる………っ」



だからどうか許して



光が○○とヤったことなんて許すから



ひか「オレが愛してるのは薮だけだよ？」



「オレ、もっ………」



オレが“愛してる”のは光だけだから

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