御幸先輩と初恋２ (ページ5)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:13,476 hit

53 ページ5

Aside

御幸先輩から二回目の着信があり、

要件は付き合ってほしいところがあるということだった。

御幸先輩は女の子と仲がよさそうだし

モテるしで私が出る幕なんてなかった。

イケメンだし周りには女の子がたくさんいる。

そんな先輩が私みたいなのを誘う理由もわからなかったし

部活があるとか言っちゃって、結局断りを入れちゃったな……

本当は心のどこかで御幸先輩を避けているのをわかっていた。

明日の放課後、バスケ部に入部届を提出しに行こうっと……

翌日、通学電車の中で楓に今日入部届を出しに行くと伝えると

同じ考えを持っていたみたく、放課後提出に行くことにした。

昼休み、いつものように楓が弁当を持ってやってくる。

『おっつ～入部届書いた？』

「うん！書いたよ！」

『希望ポジションとか書く欄あったけど中学でやってたところでいいよね？』

「そだね、私はパワーフォワードって書いたけど、一応全部できるし」

『一時期オールラウンドやってたもんね』

自分で言うのもあれだけど、小学生の時に所属してたチームでは

部員が少なくて、オールラウンドでやってたし

ミニバスのときのメインポジションはフォワードだったんだけど

中学に入って身長が162cmだったこともあり

楓と同じセンターもやる機会が増えた

中学時代は二人で市の選抜や県の選抜に選ばれることもあった

「やっぱバスケ楽しいじゃん！って最近思ったりしてたんだよね」

『楽しみだね。バスケ選んでよかったって思えるように頑張ろ！』

あっという間に楽しい昼休みが終わり午後の授業開始の予鈴が鳴る。

放課後が楽しみになった私は授業をしっかりと聞き、

楓と合流するのを待った。

.