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190話 ページ43

ケセム「船でも言った筈だ。
  貴様、此処での立場を理解しろよ?」


クレオパトラを見下ろす目に容赦や情けなど写していない。


ケセム「利用するのは構わないが、ここは貴様の国ではない。
  その立場、よくよく弁えよ。」


クレオ「貴様ッッ‼!」


今にも噛みつきそうである。



黒ジェゼ「ハイそこまで‼
  ケセムケト、お前の言い分はよくわかるけど、船でもって言うのも気になるけどやりすぎだ。
  大剣はしまいなさい。誰が直すと思ってんだ。」

ケセム「申し訳ない。」



素直に大剣を鞘に納める。



⁇「ジェゼル王、貴殿の息子は中々畏れ知らずな小童よのう。
 どれ、後で手合わせ願おうか。」


セケム「父上、誰ですか?
  2人も蘇らせたのですか…。ああ、あと手合わせは却下です。
  このヒステリック女王を連れて変えるのに疲れたので。」

クレオ「誰がヒステリック女王だ‼」
黒ジェゼ「あとでゲームとお菓子を用意してやるから。」





⁇「ほう、その容姿。
 髪色を除けば、あの赤子を抱きかかえていた太陽神にそっくりだな。」

セケム「そりゃどうも。
  俺はその太陽神とやらの妹の息子だ。」

声をかけてきた大男は驚きを、もう1人の男は殺気を放つ。



セケム(クレオパトラといい、あのハゲといい、
  伯父上はどんだけ恨みを買ってんだよ…(汗))






桐谷「はッ、は……クシュん‼
  なんだろう…、最近誰かに噂されていると思う今日のこの頃…。」

羽羽方「大丈夫かい?」


桐谷 ズビーっ
  「まぁ、なんとか。」





セケム「で、父上。
  次は如何なされます? マガイ・セトの回収には失敗はしましたが、
  これでアメン神官団は上層部への不信感を高め、より疑心暗鬼に陥り…

  そして、内部から崩壊していくでしょう。」

黒いジェゼルはニィと笑う。

黒ジェゼ「ああ。次は“ラムセス王”。
  アンタにお願いしようか。」


クレオパトラとケセムケトはその名に驚く。

ラム「余に祖国の民と戦えと申すか、小僧。」




セケム(おいおい、どうやってあのバケモン引き入れたんだよ…。)

クレオ(ジェゼル…‼? 貴様、一体…)


黒ジェゼ「さてとぉ…。)








どんどん色濃く堕ちていけ




黒ジェゼ「哀れな王子の夢を叶えてやりますか。」

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作者名:not厨二病者 | 作成日時:2020年3月16日 12時

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