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182話 ページ35
桐谷は辺りを見回して状況を確認する。
桐谷「あ、うん。
大体の事情は察したよ。思金君達が今、小型船でこっちに向かってるよ。
あ、あと空丸君。陽乃芽を送ってくれてありがとう。さっき連絡が来たよ。」
桐谷はふと袖を掴まれた。
桐谷「おや、イム。
どうしたんだい？」
イム「……お前達は何者なんだ？」
桐谷はコンマ何秒の速さで天妃に振り向く。
天妃「ぜーんぶ思い出したよ。
クソ兄貴。」
桐谷「そうかい。
イム、その質問に俺やヘテプは答えることはできない。」
イム「何故だ？」
桐谷「それが俺がこの世界に交わした約束で鎖だからだ。」
そう言ってイムの頭を撫でる。
桐谷「知りたければ、使える手段で調べればいい。
俺は逃げも隠れもしない。
海の水を横切る音がする。
迎えが来た。
天妃「帰ろうか…。」
晴吾「ああ。」
晴吾は天妃の髪を見る。
天妃が八上を庇った時、髪の色が上から青から赤にグラデーションがかかったように見えたからだ。
今の天妃の髪は黒い。
・
天妃「そういえば、コンス先輩は？」
桐谷「彼奴は支部でちょっと後始末。」
天妃「ふーん。」
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作者名：not厨二病者 | 作成日時：2020年3月16日 12時
