【Im～イム～】白翼の乙女《第5章》 (ページ4)

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154話ページ4

クレオパトラside

そうだった。

当時のローマのカサエルに言い寄って愛人になったのも、

全てはエジプトの為に

そして、愛する者の為に

～

クレオ「あら？
　 Σラー・アメン神‼
　何故、此処に⁉」

ラー「ああ。
　お前んとこの坊主の様子を見にきたのさ。
　喋れるようになったって聞いたからな。
　ほら、坊主。土産だ。」

あの時はあの人は優しかった。
信頼できる人間の1人でカエサリオンも、後に生まれてくる双子の子も懐いていた。

カエサリ「ねーねー、何でにぃにぃが持ってる赤ちゃんはせいちょーしないの？
　その子はにぃにぃの赤ちゃん？産んだの？」

クレオ(Σカエサリオンーッ‼)

ラー「ハハッ。俺は男だから赤ん坊は産めないよ。
　この子はね、自分で体の中で生きる素を作れないから
　こうして生きる素を分けてあげるんだ。」

～

そんな日常(幸せ)は長く続かなかった。

船で遠征している時、

周りの兵士が騒めいた。

船の目の前にいたのは、

どうして

アメン神官団が…⁉

・

クレオ「貴様らが奪ったのじゃ‼
　夫も‼ 子も‼ エジプトも‼

　妾が愛した物全てを!!!」

これは復讐…‼

この船と…

マガイセトの力をもってアメン神官団を血の海に沈めてやる‼!

ヘテプヘルネブティもセケムケトもやれば、あの残酷な男も絶望に堕ちるかのぅ‼?

さぁ‼!

目覚めよ
マガイセト‼!