【Im～イム～】白翼の乙女《第5章》 (ページ29)

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176話ページ29

天妃「ところで話変わるんだけど、私が足元で踏みつけてる物はナニカナ？
　まさか、マガイとか言わないよね？言わないでよね⁉」

イム「マガイ・セト‼?」

晴吾「姉貴に魔力を吸われてるのも関係してるのか、もう消えかけてる。
　ありったけの力でブッタ斬ったんだがな。」

天妃「あのさー、足退けて良いかい？」

晴吾「ああ。
　イムホテプ、お前これ要るんだろ？」

イムホテプは「良いのか？」と聞く。
最初にコンビを組んだ時に嫌がったからだ。

晴吾「……他のにバレたらトドメ刺されんぞ。
　回収すんならさっさとやれ。」

イム「天妃は？
　マガイを喰わねば、また吐血するだろ。」

天妃「マガイを完全に喰べたわけではないが、
　まぁ通常の任務であれば、問題ない。そん時に喰えばいい。」

マガイ・セトが言葉を発した。

マガイ「…ははぁ、やはりお前イムホテプか。」

何故大罪人であるイムホテプが起きているのかと聞く。

マガイ「回収…だと？
　神の下僕がマガイに何の用だ。」

イムホテプはお祓い箱……月光の魔水晶を取り出す。

イム「大人しくこの箱に納まれ、マガイ・セト。
　貴様らは俺の罪で…、手がかりだ。」

マガイ「黙れ‼‼
　刀の次はその小箱に封じるか‼!
　クソ野郎‼!」

天妃「それは君が言えることかね？」

マガイ「うるさい‼!
　次は貴様を乗っ取ってらやるか‼!
　晴天の子孫をやったようになぁ‼‼」

天妃「貴様、あんまりそのようなことを騒いでいると負け犬？負けマガイ？の遠吠えにしか聞こえねぇよ。」

マガイ・セトを見下す。

イム「聞きたいことがある。
　 3000年前、“地獄門”の向こうで何があった？」

マガイ「」

晴吾(地獄門…。)

天妃(あ、どうしよ。
　嫌な予感にしていに穴空きそう…。)←

イムホテプは向こうで何があったか知りたい。
なら地獄からきたマガイ達ならあそこにあった物、起きたことを、知っているのではないかと…。

イム「俺はあの日の全てを知りたい。
　もし…」

マガイ「蛇だ。」

マガイがあっさりと答える。

見たのは「黒い蛇」だと。

・

天妃side

……「黒い蛇」…？

頭の中に映像が流れ込んできた。

その膨大な量に頭痛や吐き気がした。

視界に端でハルちゃんがイムホテプを宥めている。

同時に警報が鳴り響く。
『思い出すな』と。