172話 ページ25
イムside
俺は作戦を考える。
ああ、そういえば…
イム「天妃。」
天妃「ん？」
イム「マガイを魔力だけ喰えるか？
それも魔法を使いながら。」
天妃「できるよ。
ただそれは、喰われた魔力を辿られて居場所がバレる可能性がある。」
イム「いや、魔法を使いながらできるなら大丈夫だ。」
そうか、あとは…。
……作戦は決まった。
イム「皆、準備せよ。」
・
no side
天妃「やれやれ、俺が囮か…。」
頭を掻きながら、天妃は看板に出る。
但し、その姿は砂丘で見た男の姿だが。
今は年齢が18なので、髪の色やもみあげの左右の違いはあれど
晴吾と晴天のように、兄であるシンディシに瓜二つである。
当然、マガイ・セトはシンディシと間違えた。
雷を落とすが結界によって弾かれる。
トン
鎌の柄を床につけて白い翼を広げる。
天妃「そう生き急ぎなさんなや。
ただ、私の魔力を返してもらうぜ？」
マガイ・セトの体から黒い物が出てくる。
瘴気と共に出てきた魔力だ。
それらが天妃の体の中に入っていく。
止めさせようと手を伸ばすが、また結界に弾かれる。
天妃「君は学習せんな…。」
その隙に稲羽が魔法で飛ぶ。
イムホテプ曰く、船に躊躇無く落雷したということは
依代は
機動力が高い稲羽がマガイ・セトに近づいて依代を探す。
稲羽「あった！
御空ぁ‼ ここだぁ‼」
稲羽に気づいたマガイ・セトは稲羽に落雷し、握り潰そうと手を伸ばす。
稲羽(やべ‼!)
ドドドドドドド
セド『
セドがそれを狙撃で邪魔する。
ラトが『織神の衣』で拘束する。
ラト「大人しくなさい。」
マガイ・セトは再び、落雷で弾き返す。
天妃「おー！やるね〜。
だけど、それだけじゃないよ。
“予防策と手数は複数用意する。”」
天妃の髪が黒く染まりきる。
『地獄ノ縛リ』‼!
今度は水よりも丈夫な瘴気がマガイを拘束する。
天妃「ほれ、やったやった。」
天妃の横から「わぁってるよ」と声が聞こえる。
晴吾「昇れ、天空翼手‼!」
しかし、それはマガイの横を通り過ぎる。
マガイ「惜しかったな、晴天。」
天妃(いや、はよ他人ということに気付け⁇)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：not厨二病者 | 作成日時：2020年3月16日 12時
