検索窓
今日:9 hit、昨日:23 hit、合計:3,888 hit

171話 ページ24

晴吾side


俺には姉貴以外失うものはない



そう思っていた。

手を伸ばされても自分の方から拒絶した。

それでいいと思っていた。


なのに…、


彼奴らは、


稲羽「知って欲しかったら、今俺にきちんと言いやがれ‼!」



イム「貴様を力ずくでも陽だまりの中に連れて行く!
  その強がりの面を剥がしてやる‼」





無視していたのに、

憎んでいたのに、





それでも俺の腕を掴んで行った。

姉貴は俺の背中を押していった。



アメン神官団の皆…、


母さん…、父さん…。









マガイ・セトの雷鳴が聞こえる。


晴吾「奴は俺が討つ!」

稲羽「言われねくともお前に華持たすつもりだぜ、けど」


オイ、姉貴。
俺の心を読んでクスクス笑うな。


晴吾「…天空翼手だけじゃ奴に攻撃が届かない。」


「だから、手伝ってほしい」




もう、1人で強がりはしない。



晴吾「改めて、お願いします。」


そう言って俺は頭を下げた。


稲羽「ヴぁ⁉ 敬語⁉ 気持ち悪‼」

あ”⁉


稲羽「慣れねぇことすんなよ、イキナリ‼」


何だよそれ…。





稲羽「けど気分はいいぜ‼
  任せとけよ、兄弟‼!」

天妃「…フフフ。」


さっきから笑うなよ。



天妃「ハールちゃんが昔みたいに素直になったなぁって。」


そう言って微笑む姉貴は……



稲羽「オイオイ、お前顔赤い…痛ぁ⁉」
晴吾「うるっせ…。」


天妃「???」
イム「お前は気にせんでも良い。」
  (これ、シン(日向)が知ったら魔王降臨ぞ‼)



愛しいと思った。

そりゃ、姉ちゃん好きだし…。


でも今までこんな胸のモヤモヤなかったぞ…。





天妃「一応聞くけど、ハルちゃん。
  何か作戦考えてる?


  まさか全員でゴリ押しすればなとかなるとか考えてないよね?」

晴吾「ああ。」


何故、分かった⁉



イム(そうじゃった此奴、脳筋だった。
  こういうところは姉にそっくりじゃのう…。)
天妃(あーやっぱり…。)



稲羽「ゴリ押しってテメェ俺達を殺すつもりか(怒」


胸掴むなよ。





ツカ、邪魔。



晴吾「そこは、
  俺に足んねぇモンをテメェが補ってくれんだろ、イムホテプ。」


“親の仇と手を組むつもりはねぇ”


“補えないモンがあるなら補えるまで強くなるだけだ”




だけど…‼

晴吾「考えを言え、テメェを信じる‼」

イム「〜〜ッ、任せよ‼!」

172話→←170話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:Im〜イム〜 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:not厨二病者 | 作成日時:2020年3月16日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。