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169話 ページ22

集え‼
ナイルの戦士よ‼!



クレオパトラの呼び寄せた戦士に天妃は口笛を吹く。

天妃「皆さん、どんだけ未練タラタラなんだよ。」












クレオ「妾達は恨むぞ。
  神が定めた“正しき定め”とやらは…、
  妾の人生を正しくないと踏みにじった…!」



思い出すのは、全てを失ったあの海戦。



クレオ「恋い焦がれたものも、
  望んだものも、
  “正しくない”と貴様ら(神官団)に排斥された…!」



クレオパトラはあんなものを…、
理不尽に奪われた人生を自分の正しい生涯であると認めない。


ラト「…女王。」




クレオ「今更赦しを請う気はない‼
  “生”を踏みにじれるなら“妾は喜んで“悪”になろう。
  殺せ‼ 殺してしまえ‼」


天妃「え? お話それだけ?」


一同、欠伸する天妃に視線を向ける。

ラト「ちょ⁉」



天妃「いやー、興味ないし。
  何が“正しい”とか何が“正しくない”とか。
  まぁ、クレオパトラの気持ちが分からなくはないよ。
  私だって、3000年前にアメン神官団のせいで死にかけたわけだし。」


イム「……。」



天妃「神の言い分も解れば、クレオパトラの言い分も解る。
  “正しい”というのは誰が決める?誰が決めた?
  そんなモン、どうだっていいわい‼

  弱くたって!強くたって!
  目的を、大切なモン守れるだけの力を、
  神の定めた“正しい“を跳ね返すだけの力を付けれれば良いじゃねぇか‼

  己の役割を忘れた貴様に恨まれる筋合いはない‼」



天妃の体に冷気と電流がほとばしる。


天妃「理不尽に家族を奪われたのは此方も同じ。
  それ以上、そのような事言うのであれば…、

  貴様と言う存在も貴様の子らの存在をダムナティオ・メモリアエを使わずに消すのもまた一興か…。」


その顔はドス黒い。



クレオ「貴様‼
  妾をコケにするつもりか‼!」


クレオパトラの怒声に天妃はどこ吹く風である。

天妃←生活と身内に支障がなければ興味無い


天妃(あ、マガイ・セト。落雷しようとしてやがる…。)
  「お前ら全員、伏せろ。」



そう言った瞬間、マガイ・セトがクレオパトラらごと雷を打つ。


マガイ「わめくな、蟻が。」




イム「セド‼!」


セドが自分の魔法を使って雷を弾く。

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作者名:not厨二病者 | 作成日時:2020年3月16日 12時

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