【Im～イム～】白翼の乙女《第5章》 (ページ20)

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167話ページ20

イム「大丈夫なのか？」

目で「休んでいろ」と伝えられている。

天妃「オイオイ。これしきの事で私はへこたれるほど、弱っちゃぁいないぜ？」

手に冷気が現れて、
徐々に氷が象っていく。

それは大きな鎌だった。
下手したらセドの身長並みにあるだろう。

天妃「友人で大先輩の“伝説の大神官”様が、戦線に立たれるのに？
　何故、アメン神官団の私が出ては行けないという理論になるんだろう。」
イム「だが先程、血を‼」

天妃「ンなモン、いつもだよ。
　兄さん…桐谷日向もよく血吐いてるよ。」

八咫「オイ、それ。
　初耳なんやが…。」

天妃はい後ろを振り向かない。

その痩せ細った体のどこにそんな恐ろしいオーラが出せるのだろうか…。

天妃「姫子はお父さんの頼むぞ‼」

八上「はい！御武運を‼」

イムホテプの手を握って、部屋を出る。

天妃「スイッチ切り替えてとっと上に合流するぞ‼」
イム「ああ。晴吾はまた一人で済まそうとしているんだろうな。」

天妃「そんなふざけた真似してたら、
　ぶん殴ってでも、“手の届く距離”に引き戻してやるさ。」