166話 ページ19
no side
そして現在________
八咫「ごめんなぁ…‼
ごめんなぁ…ッ」
天妃/晴吾「「……。」」
部屋に音が響く。
ラト「まずい！
はやくなんとかしなければ‼」
天妃と晴吾は八咫の手を取る。
「「あんた/貴方の謝罪はもういらない」」
八咫「‼」
晴吾「父さんも母さんも死んだんだ。
あの日から俺は姉ちゃんしかいなかった。」
天妃「貴方ははそれを気にしていたようだけど、それは違うよ。
もう私達は哀れな悲劇の生き残りでもなければ、
マガイ教の子供でもない。」
「「あんた/貴方に育てられた…鴉の子だ‼」」
「「あの日、俺達/私達を助けてくれてありがとう」」
父さん/お父さん
八咫は涙を零す。
天妃「ハハハ、泣いてやがんのお父さん。」
八咫「うるさいのぉ、ちったあ感傷に浸らせろ‼
この馬鹿娘め！」
天妃「残念でしたー。馬鹿ではありませーん。
支部にいた頃は成績一位でーす。」
八咫「連絡をちゃんと寄越しやがれ。」
天妃「それに関しては誠に申し訳ございませんでした。」
口が悪いがお互いに笑い合っている。
晴吾「行くぞ‼」
稲羽「家族全員で帰るために来たんだ‼
ちょっと待ってくれよ、親父‼」
ラトが「隊長は私ですよ！」と言いながら2人を追いかける。
それを八咫は微笑ましく見る。
天妃「おーおー、若いねぇ。」←現在の外見年齢:18
八上「ここは任せて行ってください。
貴殿はマガイを祓う為に目覚めた。
父は私が‼」
イム「わかった！」
八咫「あんたが“イムホテプ”なんやてな。
ちっちゃい小僧やないか。」
イム「俺も貴様の娘の天妃も齢は貴様よりだいぶ上だがな。」
八咫「ははは…、こりゃ失礼。」
八咫は子供達を頼むと言った。
イム「ああ、任せろ。
もう2度と誰一人として家族を奪わせん。」
トトの杖を出す。
天妃「私も行くとしよう。」
天妃も立ち上がる。
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作者名：not厨二病者 | 作成日時：2020年3月16日 12時
