【Im～イム～】白翼の乙女《第5章》 (ページ14)

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162話ページ14

八咫side

本殿に上がらせて貰って、さっきの嬢ちゃんの親父と話をする。

だが、まどろっこしい話はどうでもええ。

だから一言、「マガイをよこせ」と言った。

ごちゃごちゃ言ってたので、祭壇を叩き壊したんや。

晴明「なッ、なんてことを⁉
　罰当たりめ‼」

罰当たり？

八咫「“時に犠牲”？
　ざけんな、俺ぁ知ってるぞ。」

初代宮司“晴天”以降

この神社に晴天程の力を持った宮司は生まれていない

その顔は図星のようやな。

晴天が死ぬと途端に封印は崩れた。
だが、晴天の跡取り達は誰一人力を持たない凡人に過ぎず

困り果てた結果、“生贄を捧げる”という手段に出た。

そして、大人しくなるとわかると
それは時代がゆさなくなるまで続けられた。

八咫「つまり、お前の御先祖様は

　救世主の人の命を使こうてきた人殺しや。」

それを言ったら、手ェついて先祖に謝れと言ってきた。

喧しいやっちゃのぉー。

ん？障子が空いとる。
よく見れば、さっきの嬢ちゃんが来とった。

聞かれとったのか？

まぁ良い。デカくなれば、いづれは知ることや。

八咫「そして今、
　封印が解かれつつある。」

そして、これを引き渡せばその重荷から解放されると告げると断られた。

あ”⁉

晴明「…確かに…
　晴天以降の宮司の力は弱い…。
　封印も脆くなっております…。」

急に認めおったな…。

晴明「だが私が放棄すれば認めることになる…！
　御空はただの人殺しの一族になってしまう…‼」

めんどくせー。
やっぱ方強奪した方が早いな。

だが、こいつは突然息子を晴天の生まれ変わりだの何だの言っていた。

娘と息子をいずれ結ばせるだの言とったが、
一言言おう。

何言ってんのコイツ？←

だが、最も聞き逃せなかったのは

その子らに手を汚させようと言うこと。