【Im～イム～】白翼の乙女《第5章》 (ページ13)

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161話ページ13

あー、スッキリした。

そんなことを思いながら手を拭きながら廊下を歩く。

前に廊下を走った勢いで滑ったらお父さんとお母さんに怒られたなぁ…。

ん？

さっきの八咫おじさんとお父さんの声だ。

私は襖をそーっと静かに開ける。

晴明「そして私の後ろにありますのが、
　我々が祀る“神”…いえ、
　代々御空家が封じてきた“妖魔”です。」

なんか前に聞いたな～、その話。

何だっけ？

御空家の御先祖様である、御空晴天がある翼の神様と共に
この地で人を喰い荒らしていた妖魔を刀に封印したんだよね。

翼の神様にもの凄く心当たりがあるが………。

でも徐々に封印が弱くなって明治とかその頃になるまで、生贄を捧げてたんだよね。

家紋になってる文様は妖魔を縛り付ける縄で

それを強くするのは遺志と“覚悟”らしい。

そして御空という苗字は翼の神様からのプレゼントらしい。

いづれは晴吾が継ぐのかな？

遺志と覚悟を。

話の内容を察するに、妖魔は“マガイ”というもので

八咫おじさんは仕事でそれを回収しに来たらしい。

お父さんは渡すのを渋っている。
何で？

ドゴ

へ？
神官だよね？おじさん。

異教とはいえ流石に祭壇壊したらアカンやろ………。(白目)